【浮世絵付き】『パッセンジャー』を3分でレビュー

 

映画 パッセンジャー 浮世絵

こんにちは。
このブログの車掌を務めさせて頂きますIWAでございます。
乗客の皆様におかれましては、快適なブログの旅をお約束致します。

今回は『パッセンジャー』の3分映画レビューをお届けっす!

 

日本でも大々的に宣伝され、TVCMでも見掛けた方もいらっしゃるのではないっすかね!
それでは、3分映画レビュー発車しま~っす!

思いもよらない人生の結末とは

人類移住関係の為に5000名の人間を乗せ、宇宙を航行中のアヴァロン号。
乗客全員は惑星到着までの120年の間、冷凍睡眠措置をとらされていた。
ところが一組の男女が90年早く目覚めてしまったことで、人類をも巻き込んだ壮大なスぺクタルが幕を開ける。

物語の序盤に、登場人物がある衝撃的な決断を下す場面がある。
このシーンに関しては、受容できる観客とそうでない観客(主に男女間)を真っ二つに分ける。
自分の人生において、一体何を幸福と感じるのか。
その疑問を観客に突きつける手法として、これほどシンプルで残酷な選択肢が他にあるだろうか。
物語のキーパーソンとなるアーサーというバーテンのアンドロイドが登場する。
クリス・プラット演じるジムは、彼に友達の様に接する。
アーサーもジムとオーロラとの雰囲気を良好にするよう努める。
そして男性側が意中の女性を射止めようとする際、その絶妙のタイミングで男友達が取り返しのつかない失言をしてしまう。
こういう場面に直面した男性陣、現実には多々いるのではないだろうか。
例えるならば、こういう事だ。

彼氏「きみと結婚したいんだ!」

彼女「え…本当に…?(照)」

友達「こいつ前に浮気してたけど良いやつだから結婚してやってよ」

彼女「最低!くたばれ!」

つまりこの作品の醍醐味は、現実の地球で起こりうる男女間の些細ないざこざを宇宙規模に置き換えた点にある。
パッセンジャーを観ながらきまりが悪くなってしまった男性陣は、隣にいる彼女や奥様の為にも自ら襟を正す必要がありそうだ。

そして作品後半からの粗を問答無用でカバーしている最大の功績は、主演二人の画力である。
劇中どんな支離滅裂な事態が起きようと、この美男美女が奮闘しているのを見ているだけでなんとなく良い話を観ている様な気分になる。
さすがはハリウッドで最も勢いのある二人である。

宇宙だけに重み0の完全無欠のデートムービーであり、二人の為だけに世界が存在するハリウッド版セカイ系作品であることは疑問の余地はない。
しかし、男女同士の価値観のすれ違いや洗練された宇宙船内、巨匠トーマス・ニューマンの躍動的な素晴らしい音楽など着目すべき点は多い。

それでは今回はここまでっす!
お忘れ物ございませんよう、またのご乗車をお待ちしておりまっす!

 

2017.8.29

Kenji Iwasaki

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