【江戸と現代ザックリ比較】その仕事が江戸を動かす!的な職業3選

 

砂画 掃除屋 箒売り 江戸時代 職業 

テヤンデイ!
IWAっす。

 

今回は、
『誰かの仕事で江戸は回る』
テーマに3つの職業をご紹介したいと
思います。

江戸時代に実在した職業3つを
一つの流れに再構築し、
一度で3つの味が楽しめる記事に
してみました。

 

砂画 掃除屋 箒売り 江戸時代 職業 

今記事では、

・『砂画屋』

・『掃除屋』

・『箒売り』

について触れていきます。

 

『砂画屋』は江戸のサンドアート!

 

砂画 掃除屋 箒売り 江戸時代 職業 

写真の様な、
“サンドアート”
と呼ばれる
表現方法はご存知でしょうか。

これは大量の砂を使用し、
指先や細筆で絵を描く芸術作品です。

 

実は江戸時代にも
元祖サンドアート作家と呼べるような
職業がありました。

『砂画・砂画屋』と呼ばれるもので
流し歩きをしながら
砂で絵を描いていました。

江戸・京都・大阪の三都に
広く分布しており、
白砂が入った袋を担ぎながら
歩いていました。

家の前や、人通りの多い場所にて
描画を行っており
砂を握った拳の間から
細く砂を流し落としながら
絵を描いていました。

あらゆるモチーフに対応し、
観客からリクエストがあれば
何でも描いていたようです。

 

報酬はその場で
観客からの投げ銭を頂戴することで
報酬を得ていました。

恐らくこれのみでは
生活できる程の収入に
達していなかったと思われるので
町民や武士の副業として
成立していたと考えられます。

 

ただし、
あまり砂を撒きすぎると
風で舞い民家や商店に
入りかねないので、
それを清掃する必要がありました。

『掃除屋』は今も江戸も庶民の味方

 

砂画 掃除屋 箒売り 江戸時代 職業 

現代に清掃業があるように、
江戸時代にも『掃除屋』
存在しました。

 

ただし、
当然掃除機などはない時代。

この当時の『掃除屋』の装備は
竹箒(ほうき)たわしのみに
なります。

これらを使い、
家の中や戸口の前、
先ほど『砂画屋』が
ウッキウキでばらまいた
砂も依頼さえあれば
全て綺麗に掃除します。

この他にも
幕府の命で江戸城内を
清掃したりしていたようです。

「♪掃除をしよう、
朝から晩まで掃除をしよしよ」
(引用:盛貞万稿)

という、
末尾が若干スクラッチ気味の
掛け声と共に、
日夜江戸の町をクリーンアップして
いました。

 

しかしながら、
一生懸命掃除をすればするほど
彼らの商売道具である清掃用品は
古くなり、定期的に交換が必要に
なってきます。

 

『箒屋り』は箒リサイクルの達人

砂画 掃除屋 箒売り 江戸時代 職業 

『箒売り』 画像引用:盛貞万稿

掃除をする者がいれば
その道具を売る者も当然ながら
存在します。

『箒売り』と呼ばれるこの職業は
その名の通り、
箒を始めとした清掃用品を
販売していました。

 

箒は竹箒とイ草で作られた草箒
新品から中古品まで幅広く
取り揃えており、
現代と同じく中古品は安価で
手に入れることができました。

また、古すぎて使えなくなった箒は
分解してたわしにし直して販売
していました。

そのため、
『掃除屋』とは持ちつ持たれつの
ビジネスパートナーだったようです。

この両者のタッグにより、
江戸の町は人口量に反して
とても清潔に保たれており、
当時来航していた諸外国の大使が
それに驚くほどだったと
伝えられています。

 

砂画 掃除屋 箒売り 江戸時代 職業 

まとめ

誰かの仕事の影で、
他の誰かの仕事も
成り立っている構図は
十分現代にも通ずるのでは
ないでしょうか。

当時、
世界一の人口密集地だった江戸では
更に人同士の結びつきが
強かったように思います。

義理人情に厚いと言われた
江戸の人々の雰囲気を
仕事の面からも想像することが
できるのではないでしょうか。

 

 

それでは、また次回!

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