はいどうもIWAっす!
前回の【下描き編】に引き続き、
猫ちゃんイラストのコツを
ガッツリと練習していきましょう!
今回は【筆入れ編】ということで、
筆ペンの基本的な描き方で
より和風・浮世絵風の雰囲気が出せる
猫ちゃんの3種類の描き方を紹介します。
この記事は
・イラストに浮世絵や和風っぽい雰囲気を出したい
・筆ペンで色々な毛の描き方のコツが知りたい
・猫のイラストをより味のあるものにしたい
といった人に
チャレンジしてもらえると、
とてもいい練習になると思います!
今回使用する画材は筆ペンだけ!
描きし損じた際には修正液もあるといいですね。
どちらもコンビニで調達できるので
良心的っすね〜^^
また、下描きの上に
トレーシングペーパー(透写紙)を
重ねると何度も練習できるので
手元にあると尚良し!でございます。
最近では、
ダイソーなどの100円均一にも
置いてあるのでこちらも手軽に
入手することができます。
イイジダイダナ〜!
それでは早速始めましょう!
他のステップを勉強したい方は
こちらからどうぞ!
【②筆入れ編】←*今ココ*
【③色塗り編】
柔らかい猫っ毛のイラストを筆ペンで描く時のコツ
まずは上のような
一番基本的な猫っ毛を描いていきしょう!
鉛筆で書いた下描きの線に沿って
筆ペンで上から描画していきます。
猫っ毛をマスターすると
ノーマルイラスト・浮世絵風イラストの
どちらにも応用することができ、
色々な動物の毛の表現にも使えるので
Let’s Tryっす〜!
描き方のコツは、
筆先を軽く紙に付け
カーブを描きながら
外側にサッとはらう感じです。
下描きの線に沿ってテンポよく
一本ずつ短い毛を生やしていく
イメージですね。
この時に、
筆ペンを握っている方の手の
『小指球(しょうしきゅう)』と
呼ばれる部位を紙にピッタリと
密着させます。
こうすることで、
線がブレるのを防ぎ
筆先に安定感が生まれます。
手を浮かせて描いてしまうと、
腕の振動がダイレクトに
筆先に反映されてしまうため、
線の太さが均一になりにくく
とても描きにくいので注意しましょう。
この時の描き方のコツは
密着させた部分を軸にして、
筆ペンを支えている3本の指
(親指、人差し指、中指)で
筆先を動かすイメージです。
密着させた軸が安定している分、
指先の繊細な動きを筆ペンで
ダイレクトに表現することができます。
これはやや練習が必要になると
思うので、いらない紙に何度か
試し描きしてからトライしてみましょう!
また、
実際に猫や動物の写真を
見てもらえば分かる通り、
動物の毛並みはとても規則的に
生えています。
そのため、イラストを描く際にも
体の動きに沿って
毛に角度をつけることで
より生き生きとした毛の表現が
可能となります。
例えば背中部分は、
肩からお尻部分の丸みに沿って
毛の傾きに徐々に角度を出してみてください。
こうすることで、
ボディラインに沿った
なめらかな毛の動きを
表現することが出来ます。
全体の毛の流れはこんな感じに
描くとGOODです。
頭頂部と耳以外、
斜め下に向かって毛を生やし、
全ての毛が均一な長さになると
全体がすっきり綺麗に見えます。
少し細かい作業になりますが、
じっくりこだわって描いてみましょう!
剛毛はこう描け!筆ペンで強弱をつける描き方
柔らかそうな猫っ毛から一転、
今度は針のように尖った
力強い剛毛の描き方を試してみましょう!
これは筆ペンの筆跡を
効果的に使う表現です。
なのでその見た目から
和風・浮世絵風のイラストに
非常に向いている描き方です。
このインパクトある
剛毛の描き方のコツは、
筆先を太めに紙に置き、
筆先を勢いよく紙から離脱させる
イメージで描いてみてください。
筆ペンの先を、
チョン(描き始め)
↓
ビュン!(描き終わり)
というリズムに合わせてはらい、
その強弱が筆跡に表れることで
躍動感のある毛並みが生まれます。
このチョン・ビュンという
韓国スターの名前の様なリズム(笑)
を意識し、直線の動きに合わせて
手元ごと動かすと綺麗に強弱がでます。
この強弱のメリハリが
あればあるほど、
イラストに力強い雰囲気が出てきます。
描き始めに筆先を深く
付けすぎてしまうと、
ボテッとした生え際になってしまう
ので注意して欲しいっす。
描き方次第で
毛並み以外にも応用できる表現なので
しっかりとチョン・ビュンしましょう!
筆ペンガスキダカラ〜!
化け猫感すごい。筆ペンで巻き毛を描くコツ
最後に上図のような
くねくねとクセの強い巻き毛を
描いてみましょう!
主に浮世絵風イラストを描く際に
荒々しい表現や妖怪っぽい表現に
使えそうな描き方です^^
やや難しそうな
この巻き毛の描き方のコツは、
徐々に筆先を紙につけていき
S字の中間まで描く
↓
残り半分は筆先を浮かせながら
サラッとはらいながら描く
このステップを素早く行います。
描き始めと描き終わりが均一な太さに
なるように意識すると綺麗な巻き毛になります。
今回も猫っ毛同様、
手元はなるべく一箇所に固定しながら
指先で筆ペンを操ってみましょう!
始めは力の入れ方が掴めず、
線が歪んでしまうことがあります。
そういう場合は練習用の紙に
思い切り大きく早く描いてみて
自分の線を客観的に観察してみましょう。
力を紙の上に一度発散させるような
イメージです。
これを何度か繰り返すうちに、
自分の筆跡のどこに余計な力が
入っているのか、
自分の「描き癖」が見えてきます。
この「描き癖」は、
“こう描けばきれいになるだろう”と
個人が無意識に考えている美意識の
ようなものです。
この意識が強すぎると、
中々柔軟に筆ペンを動かすことが
できずに上手く描けないので
一度練習用の紙に描き散らかして
コツをつかんでみましょう!
前の2つの描き方と同様に
体の傾きに合わせて巻き毛を
生やしていきます。
ある程度密集させることで、
良い感じにもじゃもじゃするので
本数を調節しながら描いてみましょう。
顔は炎が燃え上がるような動きで
上方向にメラメラと生やしていくと
インパクトのあるイラストになります。
巻き毛が描けるようになると
毛の長い生物の雄々しい表現や、
浮世絵風の妖怪や神獣などの毛を
描く際にも応用できます。
是非マスターして表現の幅を
広げてみましょう!
まとめ
さていかかがでしたか?
・柔らかい猫っ毛→筆先を軽く紙に付け、カーブを描きながら外側にサッとはらう
・力強い剛毛→筆先を太めに紙に置き、直線を意識しながら外側へ短く素早くはらう
・クセ感ある巻き毛→徐々に筆先を紙につけていき、筆先を浮かせながらはらう
どの毛の描き方も、
描き終わりはきれいにはらうことが
ポイントです。
筆ペンの細い毛先を存分に利用して
描き終わりまでこだわって
描いてみると浮世絵風の毛の表現が
可能になります。
是非楽しみながら練習してみてくださいね^^
それでは、
次回の『色塗り編』でまた!
チョン・ビュン!!!
Kenji Iwasaki(岩崎健児/IWA)
コメントを残す