iPadで浮世絵イラストを描く3つのステップ Procreate編

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したサムネイル画像です。Procreate編と書かれており、ipadのアプリProcreateで浮世絵イラストを制作するためのチュートリアルを詳しく解説している記事のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

どうもIWAっす!

今回は、
iPadを使用した浮世絵イラストの描き方
3ステップでご紹介するっすよ!

アプリケーションはProcreateを使用、
デバイスはiPad air 4(2020,古い!)を使って描いていきます!

アプリケーションはProcreateでなくても、
不透明度・先細のブラシが設定できれば
ある程度どのお絵描きアプリでも可能だと思います^^
特別な機能を使うことなく、
直感的に浮世絵イラストを描くことが出来ますよ!

ちなみに今回浮世絵風で描くモチーフは
大好きなゲーム『ゼルダの伝説』のガノン・ドロフさん。
(著作権上、画像貼れないのでAmazonリンクで勘弁して)
デフォルメされた大きな体格である
こちらのキャラを武者絵風に描いてみます。

それでは早速スタートです!

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ipad浮世絵イラストの描き方①先細ブラシで滑らかな曲線を描く方法

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したサムネイル画像です。滑らかな曲線の描き方を、ipadのアプリProcreateで制作するためのチュートリアルを詳しく解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

今回のようにiPadで
武者絵風の浮世絵イラストを
描く際には、
滑らかな着物の曲線を意識して描く
イラスト全体に力強さを押し出すことが出来ます。

で、まずは下描きがこちら。
下描き段階なのでブラシはなんでも構いませんよ^^

描きたい場面としては、
とんでもねえ悪役であるガノンさんが
一時的に勝利を収めるシーン。

なので、
堂々とした振る舞い+
歌舞伎役者のような見栄を切った姿
意識して描いてみました。

下書きの段階で、
着物の袖や裾、帯の滑らかな曲線を描き込んでいきます。
こうすることで、
完成した浮世絵イラスト全体に
ダイナミックな動きが出て迫力を持たせることが出来ます。

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。Procreateのブラシ選別を解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

次に主線を入れていきます。

今回のブラシは、
Procreateに標準搭載されている
ナリンダーペンシル』を使用しました。

こちらのブラシはその名の通り、
鉛筆の様な“ちょうどいいかすれ具合”が
表現できるのでアナログ表現にとってもおすすめ!

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。Procreateのブラシスタジオを解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

また、ブラシを選択した状態で
もう一度同じブラシをタップすると
ブラシスタジオが開きます。

ここでブラシの仕様を細かく調整できるので
自分が描きやすい設定にカスタマイズしてみましょう!
おすすめの設定は[手ぶれ補正]
ユーザーの手ぶれによる線の震えを抑えてくれます。

IWAは上記のように設定してみました。
この設定次第でかなり綺麗な線を描くことができるので、
ぜひ活用してみましょう!

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。Procreateで描かれたガノン・ドロフのアウトライン画像です。作者はKenji Iwasakiです。

主線が完成しました!
服のしわや体の筋肉部分など、
浮世絵を踏襲した写実的な線使いで仕上げました。

初めてiPadやデジタルで浮世絵を描かかれる際は
中々線が描きにくく苦戦することもあると思います。
(初めはIWAもそうでした泣)

Apple Pencilは純正のスタイラスペンのため
ipadの画面摩擦との相性が
非常に良く計算されています
なので画面用のシート等を張らなくても
とても快適な描き心地で線を引くことができるっす。

ある意味、
Wacom(液タブ)のProペンよりも
ApplePencilはカジュアルで描きやすい
とIWAは感じています。

なので浮世絵風の曲線美を描く際には
ApplePencilはとても重宝します。
iPadとセットで揃えれば浮世絵イラスト制作の
強い味方になりますので是非↓

ipad浮世絵イラストの描き方②明暗と色彩調整で浮世絵的色味を表現する方法

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したサムネイル画像です。下色の着色方法と色彩調整をipadのアプリProcreateで行うためのチュートリアルを詳しく解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

ipad浮世絵イラスト、
次は着色に移っていきます!
ここからは下色着彩→明暗の描き方 と
段階別に解説していくっすよ^^

ipad浮世絵を着色1:均一な彩度で浮世絵の下色を着色する方法

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。Procreateの選択ツールを解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

まず、浮世絵イラストの下色を着色していきます。
初めにProcretateの選択ツール
着色したい箇所に選択範囲を作ります。

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。Procreateのcolor dropを解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

右上のカラーパレットから任意の色を選択して
ColorDrop(塗りつぶし機能)でドラッグして
下色を着けていきます。

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。下色を塗るためのProcreateのブラシ選別を解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

手動で塗る場合は、
少し固めのエアーブラシ』などで
ガシガシ色を乗せていきます。
下色はベタ塗りで構いませんよ^^

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。Procreateで下色を塗るための解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

下色が完成しました!
ipad浮世絵イラストを着色するコツは
彩度を落として色数を限定して塗ることです。

これにより手描きのような落ち着いた質感を
表現することができます。

今回はキャラの赤い髪色が映えるように
体や服・刀の色みを少しくすませました。

また、活用して欲しい機能として、
Procretateの【調整】パネルから
[色相、彩度、明るさ]を選択すると
色合いや明るさを簡単に調整することができます。
全体的に均一な色合いになるように調整すると
浮世絵の古い色合いが表現できるのでGOODです!

iPad浮世絵を着色2:明暗で浮世絵風の立体感を表現する方法

次に浮世絵イラストに明暗を着けていきます!

基本的に浮世絵イラストはベタ塗りのままでも
十分雰囲気が出るのですが、
明暗を描きこ込むことで立体感が生まれるため
イラストにツヤが出ます。

是非以下を試してみてくださいね^^

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。影を塗るためのProcreateのレイヤー選別を解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

まずは影部分を描き込むために新規レイヤーを作成します。
この時にレイヤーモードは《乗算》の35%位で
設定しておくと丁度良い感じに影が乗るかと思います。
影部分の描画色は黒や紫で塗ると良い感じの影が出ます。

上記は分かりやすいように、
既に明暗を描き込んだイラストを配置しています。

体・服に乗っている赤い矢印部分が
この影レイヤーに含まれています。

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。Procreateで描かれたガノン・ドロフの着色済みの画像です。作者はKenji Iwasakiです。

↑全体に影を入れてみました。
浮世絵イラスト全体にやや深みが出た印象です。
これだけでは少し暗い印象なので
ハイライト部分を足していきます。

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。ハイライトを塗るためのProcreateのレイヤー選別を解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

ハイライト用に新規レイヤーを作成し、
レイヤーモードを《オーバーレイ》に設定します。
不透明度はお好みですが65%位が丁度よく、
浮世絵風のハイライトを表現できるかと思います。
(こちらの画像も既にハイライトを乗せています)

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。Procreateで描かれたガノン・ドロフの着色済みかつ明暗が描き込まれたFix画像です。作者はKenji Iwasakiです。

全体にハイライトをベタ塗りしてみました。
描画色は白や薄黄色などの明るい色で塗るとGOODです。
シャドウとハイライトを塗りこむことで
浮世絵イラストに立体感が生まれますね!

ちなみにベタ塗りのみがこちら。
明暗を描き込むことで、
キャラの存在感がより際立って見えます。

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。エフェクト部分を塗るためのProcreateのレイヤー選別を解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

その他、光などのエフェクト部分は
レイヤーモードを《カラー比較》
不透明度46%にして、
“マットな色かつ、光が照らしている”ような
表現を狙ってみました^^

参考までに背景はこのような感じ。
(キャラが被る箇所は適当です…笑)
禍々しい暗雲を描きたかったので、
黒をベースに朱色でアクセントを入れてみました。

浮世絵では怪しい空模様を
黒+朱色で表現する手法があり、
今回はこれをイメージしました。
改めて江戸の浮世絵師のセンスやべえっす^^

このように、
彩度とレイヤーモードを調整することにより
浮世絵風のオールドスクールな色味を表現

することが出来ます。

ProcreateはPhotoshopや
Clip studioよりも直感的な操作性のため、
複雑な色彩調整の必要はありません。

iPadで浮世絵を描く際には
とってもオススメのアプリなので是非DLを~!
(PRじゃないよ)

iPad浮世絵の描き方③Split View機能を使用して浮世絵の質感を再現する方法

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したサムネイル画像です。ipadのアプリProcreateのSplit View機能によりテクスチャ画像を適用するための解説をしている文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

ここまで、
iPadを使用した浮世絵イラストの
描き方を解説してきました。

最後に浮世絵の質感を再現する簡単な方法を紹介します^^
浮世絵独特の紙の質感を再現することで、
より上質な浮世絵イラストを表現することが出来る
ので是非試してみてくださいね!

※こちらの素材のご使用はご遠慮ください

まず、お好きなテクスチャー画像を
画像サイト等でダウンロードします。

<参考サイト>
イラストAC
PIXTA
BEIZ images
※各サイトごとの画像使用の利用規約を必ず遵守のうえ素材をご使用ください。ご使用に関するトラブル等に関しては当サイトでは一切責任を負いかねます

「和紙 背景」「紙 背景」「紙 テクスチャ」
等のキーワードで検索することでヒットすると思います。

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。Split View機能の使い方を解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

次にProcreate上で浮世絵イラストを開き、
画面上部の『・・・』マークをタップし、
Split Viewを選択します。

このSplit View機能は
iPadの画面を2つのアプリで二分割し、
アプリ間を横断して素材移動を
直感操作で行える神機能っす。
詳しい使い方はコチラをご参照ください。
(Appleのページへ飛びます)

Split View を立ち上げたら
Procreateウィンドウ横に〔写真〕アプリを
立ち上げます。

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。Split View機能に写真アプリの適用を解説している文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

先ほど用意したテクスチャ画像が
〔写真〕内にあることを確認します。
今回は茶色い和紙系のテクスチャを使用します!

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。Split View機能を使用し写真アプリからProcreateへ画像素材をドロップする文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

テクスチャ画像を長押しした状態で、
Procreateのウィンドウへドラッグします。
この時に画像の右上に緑の+マークが
表示されたらテクスチャ画像を離します。

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。写真アプリからProcreateへドロップされた画像素材のサイズ調整をする文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

一瞬でテクスチャ画像をインポートできました!やはり神機能…

サイズ調整が可能になるので、
<フリーフォーム(自由変形)>or
<均一(画像比率固定)>いずれかの方法で
画面いっぱいまでテクスチャ画像を拡大してください^^

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。テクスチャを配置し、レイヤー調整するための解説が記載された文章のサムネイル画像です。作者はKenji Iwasakiです。

テクスチャ画像のサイズ調整が済んだら、
レイヤーモードを《分割》
不透明度を70%位に設定します。
こうすることでテクスチャ画像が
ちょうどよくイラストに馴染むっすよ!

ipadで浮世絵イラストを描くためのステップを解説したチュートリアル画像です。Procreateで描かれたガノン・ドロフと背景の着色済みのFix画像です。浮世絵スタイルで描かれたゲームキャラクターはモダンな見た目と新鮮なスタイルを想起させます。作者はKenji Iwasakiです。

こちらで遂にiPad浮世絵イラストの完成です!
現代のゲームキャラでありながら、
浮世絵独特のカスレ具合で古い時代の雰囲気が
出せたのではないかと思います!(ジガジサァン)

その他試して頂きたい表現方法として、
・シャドウやハイライトをあえて描かない
・レイヤーの不透明度をお好みで上げたり下げたり
・テクスチャ画像にバリエーションを持たせる
・ブラシの太さを変えてみる
などなど、設定や細かい編集でグッと浮世絵イラストは雰囲気が変わります。

ぜひ自分に合った表現を見つけてみてくださいね!

まとめ

いかがでしたか?
iPadアプリProcreateを使用しての
浮世絵イラスト制作、
最後に今回の3ステップをまとめていきます!

  • ApplePencilの手ぶれ補正機能を活用して綺麗な主線を描く←重要
  • レイヤーモードや色補正で色の彩度を統一する
  • テクスチャ画像で“浮世絵の古い質感”を再現!

今回ご紹介した描き方の他にも
iPadで浮世絵イラストを表現する方法は
いくつかあります^^

なので、
また次の機会に別のテクニックを
記事にまとめてみたいと思います!

それでは今回はこの辺で~、またまた!

IWA/Kenji Iwasaki

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