日本人画家が海外へ絵を販売する際に選べる3種類の商品

浮世絵 浮世絵風 和風 イラストレーター イラスト かっこいい 落ち着いた雰囲気 岩崎健児 KenjiIwasaki

こんにちIWAっす。


皆さんは,
「海外に絵を販売したいな」
思った時にどんな商品を想像しますか?

もちろん原画でしょ!!
と思われるかもしれませんが,
実は海外へ絵を販売する際には
商品に複数の種類があります。


今回は,
僕が海外に向けて販売成功した3種類の
商品を解説するっす。

それぞれメリットとデメリットも
ご紹介するので,
「これから海外に絵を販売したい!」
と考えている方は是非参考にしてみて下さいね!

海外へ絵を販売するなら:①複製画

浮世絵 浮世絵風 和風 イラストレーター イラスト かっこいい 落ち着いた雰囲気 岩崎健児 KenjiIwasaki

海外へ絵を売る!と考えた際に,
どうしても第一に原画を売るという
イメージが浮かんできてしまいがちです。

しかし実は,僕の元に
海外から頻繁にくるメッセージは
“Do you sell prints?”
(複製画は売ってる?)だったりします。

海外に絵を売る際に
最も手軽かつ王道なのは
現状複製画だと僕は考えています。


複製画はお客さんにとって,
原画に比べてリーズナブルで
気軽に買える商品で,
絵を部屋に飾る習慣のある海外では
たくさん購入してもかさばらないという利点があります。

複製画販売のメリット

画家側のメリットとしては
準備がとても楽なことに尽きます。

以前描いた絵の印刷用データや
原画をキンコーズなどの
プリントサービスに持ち込めば
最短でその場で複製画が完成します。

ネット注文を受け付けている所もあり,
ソクプリなどは安くて早いのでオススメです。


また,上記二社はいずれも
オンデマンド印刷といって
コストを抑えた印刷法を採用しています。
そのため,発色がやや暗かったり
原画と全く同じ見た目とはなりにくいです。
(商品としては十分なレベルですが)

仕上がりにこだわるのであれば,
やや値は張りますが
ジークレー印刷という再現度最高の
印刷技術を採用しているサービスをオススメします。

複製画販売のデメリット

海外への複製画販売における
デメリットとしては,
どうしても売上が低い点です。

僕以外の
国内外のアーティストの販売額を見ても
ほとんどがA3以上の大きさで
一枚約¥3,000位だったりします。
おそらくこの辺が複製画の平均額なのでしょう。

サイズが更に大きかったり,
印刷の品質でやや金額を上乗せできたり
するかと思いますが,
流石に紙一枚に¥3,000以上は高いな〜
と自分でも思ってしまいます。笑


初めは売上など気にしないのであれば,
このデメリットは心配いらないと思います!

自分が描いた作品が,
海の向こうの人の手に渡った瞬間は
言葉では言い表せない喜びがありますしね!

海外へ絵を販売するなら:②ダウンロードデータ

近年増えつつあるのが,
海外へ絵の印刷用データを
ダウンロード販売する手段です。

日々多様なネットサービスが
生まれている昨今では,
お客さんにリンクを伝えて
高品質の画像データを
販売することも可能です。


以前に僕も,
アクリル絵の具で描いた作品を
海外へ向けてダウンロード販売を
行ったことがあります。

お客さんから,
「紙の種類にこだわりたいから,印刷データだけ売ってくれないか?」
と言われたのがきっかけです。

その時に使用したサービスは,
firestrage(海外版)Gumroadです。

お客さんからオンラインで支払いを
受け取った後,
ダウンロードリンクを教えることで
販売することができます。

ダウンロード販売のメリット

ダウンロード販売のメリットは,
作品を制作した後
データをアップロードするだけで
海外への販売商品を用意できるので,
コストがかからず大変手軽に販売できる点。

既存の原画作品であれば
高精細スキャンを取るだけで
商品のできあがりです。
デジタル作品なら既にそのものが
商品になるので,
すぐに販売が可能です。

ダウンロード販売のデメリット

デメリット…というか注意点は,
ダウンロードリンクの管理
徹底しておかなければならない点。

もしダウンロードリンクを
誤ってどこかに貼ってしまうと
無料でダウンロードされ放題!とも
なりかねません。

海外へダウンロード販売を行う際は,
手軽だがリンク管理を徹底するということを
頭に入れておきましょう!

海外へ絵を販売するなら:③似顔絵

墨絵 浮世絵 浮世絵風 和風 イラスト イラストレーター Kenji Iwasaki 岩崎健児
実際のクライアントへの似顔絵

海外への絵の販売時,
複製画の次に依頼が多いのが
似顔絵(当人のキャラクターデザイン)です。

Instagramなどにおいて,
あらかじめこちらの作風を
理解したうえで依頼してくる
お客さんがほとんどのようです。

僕の場合はダイレクトメッセージで
イメージと値段を海外のお客さんと
話し合い,
下描きが完成した時点でお支払を頂いています。

似顔絵販売のメリット

海外向けに似顔絵を販売する
最大のメリットとして,
当人の世界感を表現できる手助けが
出来る
点。

これは画家にとって,
この上ない喜びかもしれません。

海外のお客さんは,
自分の世界やその見せ方を
よく自覚している人が
非常に多いです。

そのためリクエストも的確に
出してくれ,描きやすいケースがほとんどです。

そして出来上がった絵を見せた時,
期待以上の反応で喜んでくれます。
その人がシンガーやアーティストの場合,
似顔絵をアイコンやプロモーション等に
使用してくれる場合もあるため,
描いたこちらもとても誇らしい気持ちになります。

似顔絵販売のデメリット

似顔絵を海外に販売する際の
デメリット…というか課題点は,
当然似顔絵のスキルが必要になること。

ですが,ある程度画力があれば
人の顔を描くことは簡単です。
後はリクエストされた特徴を
的確に表現できれば商品化は十分可能です。

まとめ

いかがでしたか?

今回は原画以外で
海外に絵を販売する際に選べる
3種の商品化を紹介しました。


もちろん原画やオーダーメイドでも
構わないのですが,
時間や手間を省くといった意味で
既存作品を商品化してしまうのも
ありだと思います。

グッズの種類を増やせば,
その分商品バリエーションも
確保できますしね!


まずは無理のない範囲で
複製画あたりから始めるのが
無難かと思います。

それではまた次回!


IWA/Kenji Iwasaki 岩崎健児

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