筆ペンで浮世絵風・和風イラストを制作する時の3つのメリット

浮世絵風・和風イラスト 筆ペン 描き方

どうも、IWAっす!

 

皆さんは浮世絵風や和風の
イラストを描かれる際に、
主線(輪郭線・墨線)はどのような
描き方をされていますか?

アナログで描く場合は
下描きをペンでなぞったり、
デジタルで描く場合は
プラシツールペンツール
使って主線を描いているのでは
ないでしょうか。

 

実は、
浮世絵風・和風イラストを制作する際、
この主線を描く段階で
既に完成した時のクオリティが確定して
しまうといっても過言ではありません。

これは後ほど触れていきます。

 

今回はそんな重要要素である主線の、
筆ペンで描く際のメリット3つ
解説していきたいと思います。

 

尚、今回はアナログ描きを前提に
話していきますが、

「仕上げはデジタルだけど、
下描きはアナログで描くよー」や、

「デジタル手法でアナログ風を
表現しているでござる」

といった方にも少なからず
お役に立てるかと思いますので、
宜しくお付き合いくださいっす。

また、筆ペンで浮世絵を描く際に
役立ちそうなアイテムのリンクを貼っておきます。
これらは実際に僕が試してみて、
GOODだったアイテムを載せていますので参考にしてみてくださいね!

 

浮世絵のような線の強弱が自由自在

僕はデジタル・アナログ両方とも、
下描きを描く際にはぺんてるの筆ペン
使用しています。

浮世絵風・和風イラスト 筆ペン 描き方

左:顔料インク 右:水性インク

特に水性インクのものは、
筆の滑りが滑らかで描きやすいので
大変おすすめです。

 

僕が主線に筆ペンを用いる作品的な
理由として、

・太くしたり細くしたり強弱がつけられる

・だって江戸時代はみんな筆だったやん!?

といった2点が挙げられます。

 

2つ目は僕の好みなので
次のステップで解説するとして、
重要なのは1つ目の強弱がつけられる
という点。

どういう事かというと、
実際に見て頂いた方が
分かるかと思いますので、
下記のような2つのイラストを
描いてみました。

浮世絵風・和風イラスト 筆ペン 描き方

左:ペン 右:筆ペン

いかかでしょうか。
筆ペンで強弱をつけて描いた右の方が、
より“和っぽい感じ”に見えます。

あくまでこの“っぽい感じ”が
イラストを描くうえで重要に
なってきます。

 

小学校などで教わった習字の授業の、
“とめ、はね、はらい”の要領で
リズミカルに強弱をつけることで
主線の時点で早々に“っぽさ”を
演出することができます。

浮世絵風・和風イラスト 筆ペン 描き方

『剣を構える鍾馗』一陽斎(三代)豊国

こちらも躍動感溢れる筆の強弱が
印象的な作品です。

特にこういった力強いモチーフを
描く時に筆ペンはかなり相性が
良いのでオススメです。
 

【単価373円・10セット】ぺんてる 筆ペン ぺんてる筆 中字 黒 XFL2L(10セット)


筆ペンの中でも一番オーソドックスなぺんてるの中字タイプです。
練習用・本番用共に幅広く使用できるっすよ!
最初はとにかく筆ペンの使用感をマスターすることが先決です。
僕も使い始めの頃は月に余裕で2.3本消費していたので、まとめ買いのが断然お得。

 

浮世絵のような手描き感が出せる

浮世絵風・和風イラスト 筆ペン 描き方

『三世市川八百蔵』歌川豊国

江戸時代、人が絵を描いたり
字を描いたりするのには、
もっぱら筆が使われていました。

 

浮世絵・錦絵の下絵や
一発勝負の肉筆画を描く際にも
絵師たちはもちろん筆を使って
丹精込めて作品を仕上げていました。

そのため、上のような絵には
手描きならではの線の見せ方
散見されます。

浮世絵風・和風イラスト 筆ペン 描き方

このような独特な線のストロークは
筆でしか表現できない技法です。

人の手から生み出される、
繊細で日本古来的な筆さばきを
真似ることによって、
主線そのものに“描いた歴史”
投影することができます。

ざっくり簡単に言うと、
“誰かが描いた古そうな線だ”
見た人に錯覚させることが
できるのです。

 

浮世絵風・和風イラストを描く際に
1つのポイントとして、
古き良き空気感を表現することが
重要であると僕は考えています。

現代ではその方法は様々で、
僕の他の記事でも紹介しています。

ですが先ずは、様々な浮世絵の筆使いを
筆ペンで真似てみる、ということが
浮世絵風・和風イラストの
効果的な描き方だと僕は思っているので
是非お試しください!

 

【↑オススメリンク】
筆ペンの表現で一番真似しやすいのが河鍋暁斎っす。
彼の描く着物や動物や妖怪は、
筆の強弱を多用しためちゃくちゃカッコイイ表現で描かれています。
武者絵・美人絵・妖怪・動物が掲載されているこの画集は手元に一冊あるとマジで筆ペン画が上達します。
 

調達がめちゃくちゃ楽

☆浮世絵風・和風イラストの描き方や画材の話:『筆ペン』編7

(唐突な現代要素)

最後に、描き方とは関係ありませんが
筆ペンの利点をもう一つ挙げると
すぐに手に入るというメリットが
あります。

毎日湯水のように墨を消費する僕に
とってはコンビニなどですぐに手に入る
ぺんてる、いやぺんてる様の筆ペンは
とってもありがたいのです。

 

以前、納期直前の深夜の作業中に、
急に筆ペンの墨が切れてしまった時が
ありました。

しかし近所のコンビニにダッシュし、
交換用のカートリッチやペン先を
購入し事無きを得た経験があり、
その時は大変助かりました。

アナログで絵を描かれている方は
解るかと思うのですが、
画材の入手難易度って、
絵描きにとっては割と生命線だったり
するんすよね。

 

なので手軽に手に入るという点も、
日常的に筆ペンを使っていくうえで
プラス要素かなと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょう?

最後に今回のおさらいっす!

 

〈筆ペンで浮世絵風イラストを描くメリット3つ〉

・線の太さを変えられることでリズミカルな線が描ける

・浮世絵の筆使いを真似られるので“誰かが昔描いた”ような雰囲気を表現できる

・調達が楽であるため使い勝手が良い

 

浮世絵風・和風イラストの主線を
描く際には、
是非ご参考にしてみてください。

それではまた!

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