『蛙』の和風・浮世絵風イラストの描き方3ステップ

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

どうもIWAっす!

今回の浮世絵風イラスト講座は、
『蛙(かえる)』の描き方をご紹介します。

動物でなはく両生類の描き方は
今回が初めてっす。

 

僕の家の近所にも
公園の水辺が近いせいか、
蛙ちゃんがたくさんいます。

見知らぬ親子がそれを発見しては、
子供は「蛙だー!」と喜び、
お母さんは「ぎやああああ」と叫ぶ
という対称的なリアクションを
している場面をよく見かけます。笑

 

今回はいつものように
筆ペンを使ってアナログ描きで
解説していくっす。

デジタル派の方にも、
タッチを参考にして頂ければな〜
と思います。

 

それではお試しください!

ゲコゲコ〜♪

 

※今記事では3ステップ目に解説のために
実物のアマガエルの写真を使用しています。
苦手な方は予めご留意ください。

 

蛙の顔を浮世絵風デフォルメで描く方法

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

『北斎漫画早指南』葛飾北斎/画像出典:国立国会図書館デジタルライブラリ

今回は俺たちの師匠こと
葛飾北斎大先生のこちらの絵から
基本を学んでいきます!

 

実際の蛙に比べて
大分デフォルメされていますが、
円を多用して体の構造を描くなど
その手法には目をみはるものが
あるっすね。

ハアありがたや、ありがたや。

(合掌)

 

この基本形を参考にしつつ、
全体の形はより実物のカエルに
近いものを描いていこうと
思います。

(完成図はトップ画を参照してくださいケロ)

ちょうど、実物:デフォルメの比が
50:50の割合になるように描けば、
和風の雰囲気は残しつつ
オリジナリティも
出しやすくなりますので!

 

★ ★ ★ ★ ★ ★

 

まず、鼻先から口にかけて
描いていきます。

鼻を起点とした
ゆるい三角形のお山を描き、
鼻孔と口を描き加えます。

口は下図のように「へ」の字で
描くとカエルちゃんらしい仏頂面が
表現できます。

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

次にお山の両側の斜面に、
まん丸いつぶらなお目々を
描き足します。

眼球を包み込むように
上まぶたも丸く描きます。

瞳は基本的にどんな形でも
構いません。

 

僕は昔読んだ『NARUTO』の
自来也師匠が乗ってた蛙
こんな瞳をしていたような…
というひどく曖昧なイメージで
下図のように描きました。

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

お顔の仕上げに、
目頭と鼻先を線でつないで
おでこを描きます。

細かいですが、
顔全体のバランスを決める
重要な部位なので
きっちり調整してみましょ〜!

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

お次は胴体のターンであります!

(軍曹感)

 

浮世絵風の蛙の胴体の描き方

ここで北斎先生の描き方を
今一度チェックしておきましょう。

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

目尻から斜めに出た背中。
そして、
丸い喉袋と脇腹が円2つ
表現されています。

 

この要領で、
先程描いた蛙ちゃんの
アゴあたりから
喉袋を先に描いていきます。

北斎先生が描いた、
ツルンとした円よりも
アゴから垂れ下がっているような
やや壺型を意識して描くと
柔らかい皮膚感が表現できます。

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

次に胴体部分を描くであります!

左目の後ろ側を起点に、
背中の曲線から腰の曲線までを
一筆で描きます。

腰の曲線はクリン!と
体の内側へ向かって
弧を描くイメージです。

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

これで体部分は完成です。

仕上げに手足を描いていきましょー!

ケロケロケロッピ〜!

(蛙ネタが尽きてきたよ?)

 

足関節の浮世絵風の描き方

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

大開脚!

蛙の脚は、
高く跳躍するために
ご覧の通り前脚は短く
後脚がかなり長くなっています。

どちらの脚も、
人間同様に関節は3つずつ
付いています。

この関節の曲げ具合を描き分けて
より“蛙っぽさ”を強調して
いきましょう!

 

まず左前脚から描いていきます。

口の端の下あたりから
肩→肘→手首の順で描き、
肘を体の外側に向かって
曲げます。

ここで脇腹の線を1本入れると
骨格がしっかりします。

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

手の部分はのちほど!

次に左後脚です。

この部分は、
ちょうど人がしゃがんだ時の
脚の形にそっくりなので
以下の写真を参考に描くと
上手く描けるかと思います。

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

若干目のやり場に困ります

必ず先ほど描いた
腰の線の後ろから、
後脚を生やしましょう。

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

右の前後脚も角度を調整しながら
描き足していきましょ〜!

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

 

最後の仕上げに手足部分を
描きますよ!

もう少しで完成です!

ファイトだゲロロ〜ン!

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

あらやだかわいい

カエルちゃんは前足が4本指、
後足が5本指だそうです。

そして写真の様に
指先は丸くなっています。

これは吸盤のように
物に貼り付くためだそう。

 

イラストを描く際は
ゴチャつくので指の本数を
全て描く必要はありません

各3本ずつ描いて、
あとは“隠れている”ということに
すれば大丈夫っす。

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

ちなみに水かきは
指の割と深い位置に付いています。

指同士を閉じた今回のような場合は
描かない方が見た目がすっきりします。

 

最後の仕上げに、
指先に丸い円を描いて完成です!

『蛙(かえる)』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児

ゲコゲコ

腕や脚は
もう少し丸く描いて、
北斎先生の絵に寄せてみるのも
楽しいかもしれませんね!

 

まとめ

今回の和風・浮世絵風イラストの
描き方のおさらいはコチラ!

・口元は三角形、お目々は丸く!

・喉袋や胴体は壺型で描くと写実性UP

・脚部分は人の脚のたたみ方を参考にすると○

 

いかがでしたか?

蛙ちゃんは
応用性が高いモチーフなので、
今回の描き方をマスターすれば
『鳥獣戯画』などのように
擬人化も簡単に描けるようになる
かと思います。

是非楽しみながら
描いてみてください!

 

それではまた次回。

ゲゲゲのゲロロ~ン!

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