葛飾北斎の富嶽三十六景って
本当は四十六枚あるんやでえ?
ホンマやでえ?
ということで今回は,
富嶽三十六景に描かれている
『身延川裏富士』の聖地である
山梨県身延町を旅してきた。
この身延町は,
漫画原作のアニメ・
2019年の大傑作『ゆるキャン△』の
聖地でもあるっす。
IWAは癒し感MAXの
アニメにドはまりし,
「ゆるキャン飯作ったぞハアハア」
「聖地巡りしたいよハアハア」
「行くならお面作るべハアハア」
などと見事にガチ勢化。
「…そういえば富嶽三十六景に身延ってあったような」
と思い出し、
もうどちらがメインの旅なのか
判然としないまま全俺がGoサイン。
結論から言うと、
もんのすごおおおく良い場所だったよ!!
Contents
富嶽三十六景『身延川裏富士』とは?
葛飾北斎が晩年に制作した、
富士山を描いた46枚の名所錦絵
『富嶽三十六景』のうちの一枚。
(名所絵:有名な風景や当時の観光名所を描いた浮世絵)
発売直後は題名の通り36枚だったが、
庶民の間で絶大な人気が出たことで
追加の10枚が制作されることとなるっす。
当初の36枚を『表富士』、
追加の10枚を『裏富士』と呼び
今回の『身延川裏富士』は『裏富士』に含まれるっす。
この絵は、身延山に鎮座する
日蓮宗総本山の久遠寺に
参拝に向かう人々を描いていると言われている。
山々の間(または身延山。諸説あり)
の間から静かに顔を覗かせる富士山。
手前側では、
身延山から湧き出る川の荒波や
行きかう人々の賑やかな様子の対比が描かれているっすね。
ちなみにこの川、
一般的に身延川と呼ばれていますが
現在の地図アプリには身延川という名前は存在しません。
一説では久遠寺周辺から波木井川に
合流する川を指したり、
身延駅前を流れる富士川を指したりと諸説ある。
なので正確な位置までは現代でも把握されてないっすね。
地形も大分変化してることもあるし、
ま、浮世絵ではよくあることっすね~
新宿から『身延川裏富士』聖地への行き方
新宿から身延へは電車で2時間30分程(週末でも行ける神アクセス)。
今回僕が使ったルートは
JR新宿駅→甲府駅→身延 の順。
新宿からは、
9:00発 JR中央本線あずさ7号に乗車(眠いよう)
ムニャムニャしているうちに、
10:35 甲府駅 到着(速効で着いたのでホームを二度見)
10:44 JR身延線ワイドビューふじかわ6号に乗り換え
(ホームを間違え嫁に睨まれる)
11:36 身延駅 到着(ヤッタアアア!!)
☆新宿から身延までの料金(片道)
JR中央本線あずさ7号
座席指定券+乗車券×2人=¥6,980
JR身延線ワイドビューふじかわ6号
座席指定券+乗車券×2人=¥4,300
身延まで新幹線の利用はなく、
JRの特急のみで移動できるので
非常に良心的な交通費っすね。
ちなみに帰りも特急のみで帰れます。
(懐が温かいぜ)
身延駅からはお散歩がてら徒歩で、
先に書いた久遠寺に移動することに。
身延駅前から久遠寺行きのバスも
出ているので移動はお好みで~!
身延駅しょうにん通りは和風レトロで良い感じ
身延駅前一帯は、
しょうにん通りと呼ばれる
商店街が立ち並んでいるっす。
屋根瓦と白壁で統一された町並みは
和風レトロな景観が美しく、
身延のシンボルとなっているっすね。
1990年から1996にかけて
交通整備と景観対策の一環として
段差の軽減・電線の地中化・
白と黒の街並みの統一が行われたそうっす。
建物ごとに屋号を表す家紋がかたどられ目にも楽しい。
アニメ『ゆるキャン△』では
8話にてこのしょうにん通りが登場しています。
それを見てIWAは身延に行きたくなったんすよね~
ということで、パシャリ。
駅前で『身延川裏富士』に
そっくりな構図を見つけたのですが
富士山とは逆方向。
むむむ。
食事処 ゆたか屋 さんで
激うまモチモチほうとうを食べ
腹ごしらえは万全!(マジでうまいぞ)
やや風が強く雲の隙間から太陽が
見え隠れする中、
いざ久遠寺へ~!
SHINY DAYSのはずだったよね?
♪ほら見上げたらCloudless Sky!
♪SHINY DAYS!
弾むようなステップ踏んでGo My Way!
(↑伏線)
年甲斐もない大声で
ゆるキャン△の主題歌を歌いながら
久遠寺を目指す三十路の画家。(若干引き気味でそれを見る妻)
30分程歩いたところで総門に到着。
(ここから更に20分程歩きます)
本日の宿の位置関係から
やや迂回し超絶横道侵入で久遠寺にGet inすることに。
途中『身延川裏富士』に
やや近い地形を見つけて
パシャリしましたがこれ多分違うよね。うん違うわ。(涙)
途中宿に寄りつつも
合計で1時間ほどの徒歩は
まるで 『身延川裏富士』 の中の
久遠寺の参拝客気分!
(と言えば聞こえは良いよねっ!疲れた(^^)/)
この時点で我々夫婦は
傘と呼ばれるものを開き、
空から降りしきる雨と呼ばれるものから身を守っていた。
「雨?そんなものはこの世にないね!
だってSHINY DAYSこと、ゆるキャン△の聖地だぜ?へへ!」
などと意味不明なことを
述べているうちに超絶横道侵入で
久遠寺に遂に到着。
(正確には甘露門から入りました)
本堂の裏手を少し進み、
身延山ロープウェイ 久遠寺駅へ。
ここから乗車すると10分ほどで
頂上の奥の院駅に到着します。
奥の院の思親閣は、
その名の通り親孝行に縁があり
ご両親様の無事健康を祈ると
ご利益があると言われているっす。
他にもしっかりした登山道があり、
こちらは片道2時間程で頂上まで登れるそうです。
頂上の展望台からは
富士山が一望でき素晴らしい眺めで有名っすよ!
「よおおし!
身延旅の初日を富士山で締めくくるぞおおお!
SHINY Dェェエエイズ!!
CLOUDLESS SKァァアアイ!!」
テンションMaxで山頂に辿り着き、
展望台で我々の目に飛び込んできたのは
なんっってキレイな澄み渡った富士s…
「…ほら♪ …見上げれば ……CLOUDY SKY…(泣)」
(見事な伏線回収術)
その後、
思親閣で両親の健康をお祈りし、
本堂で御朱印を頂き
宿に走りかえってむせび泣いたとか。
ま た は 泣 か な か っ た と か ! !
〈終〉
身延旅おまけ『宿坊に泊まろう!』
今回の旅で一泊お世話になったのは、
宿坊である 行学院 覚林坊 さん。
宿坊とは、
参拝客や行事ごとの滞在客が
宿泊できるお寺さんのこと。
旅館などと異なる点は
朝のお経などのお勤めが付帯したり、
お食事付きの所では
肉・魚を抜いたヘルシーな食事が堪能できます。
(仏教の不殺生の精神に基づくため)
恐らく宿坊さんによっては
お料理も精進料理が出たり
部屋もより簡素な所もあるかと思われるっす。
僕たちが宿泊した覚林坊さんでは
湯葉料理を中心に身延大豆の納豆や
山菜や舞茸の天ぷら・トマト煮込みなど
大変美味しくヘルシーなお料理を頂くことができました。
周囲を山に囲まれたロケーションや
木造りの館内など、
とても静かで穏やかな時間を過ごすことができたっす!
ちなみに2食付き2名で¥21,000程でした。(懐が温かいぜ)
身延山周辺はお寺が密集しており、
多くの宿坊さんが営業されています。
これを機会に様々な宿坊を
探してみるのも楽しいかと!
初めての知識に多く触れられた
浮世絵(と、ゆるキャン△)聖地旅
【身延編】でした。
次回の旅もお楽しみに!
シャイニィィイイデェェエエイズ!!(切実)
コメントを残す