
こんにちは、IWAっす!
皆さんは和風や浮世絵風の
イラストをアナログで描く際、
筆ペンを使用することは
ありますでしょうか?
僕は浮世絵風・和風のイラストを
描く際には必ずと言って良いほど
筆ペンを使います。
超頻繁に使います。
年に50本くらい消費します。
一年中指先が真っ黒です。
筆ペンは絵の具の継ぎ足しが不要で、
常に筆先が細い状態をキープできる
優れもの。
そのため、
輪郭線や細い線を描く際や、
全体を一気に集中して仕上げたい
時に大変便利です。

ただし実は、
筆ペンは細い線だけではなく
多種多様な線の表現が可能な
正に可能性の宝石箱ペンなのです。
今回はその中でも、
僕IWAが厳選した
“和”を感じさせる筆ペン使いを
実践してご紹介していきたいと
思います。
実際にIWAがヘビロテしている筆ペンの
リンクも貼っておきますので参考にしてみてくださいね~!
PhotoshopやClip Studioなどの
デジタルソフトにも筆ストロークの
ブラシツールが存在するので、
デジタル面の作業においても
お役に立てればいいかなと思うっす。
それでは描いていきます〜!
『毛』の浮世絵風の描き方

まずはみんな大好き猫ちゃんの
毛の表現。
(とっても意地が悪そうな顔)
好みの毛の長さになるように、
筆先を紙に軽くチョンチョンと
つけるようなイメージで描いていきます。
そのため輪郭の大まかな下描きを
鉛筆などで描いたあとに、
その線をチョンチョンなぞっていく
と簡単に描けるっす。
猫以外にも犬やネズミなどの
比較的短い毛を描くときにも
オススメの手法です。
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呉竹 クレタケ 筆ペン 細筆ペン卓上7号 復元性・耐久性抜群 繊細な細字が思いのまま 本格筆文字の硬筆 DH150-7B
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毛並みの表現は呉竹のこの筆ペンがおすすめっす。
描き心地も滑らかなので一本あると便利ですよん。
『火』の浮世絵風の描き方

手首の動かし方一つで
綺麗な曲線を描けるのも
筆ペンの強みです。
火の玉をイメージしたこのイラストは、
S字の曲線を強弱をつけながら
いくつも組み合わせて描いています。
こうすることで、
立ち昇る炎が風に揺らめいている様に
見せることができます。
こちらも一度大まかな下描きのあとに
筆ペンで線の強弱を足していくと、
綺麗に描けます。
ある程度、筆の自然な流れに任せて
S字を描くと綺麗な炎が描けるっす!
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ぺんてるの中字タイプは強弱がはっきり表現できます。
動きのあるダイナミックな絵を描きたいときにオススメっすよ!
『竹の葉』の浮世絵風の描き方

お次は竹を描いてみました。
今回のような一筆描きの葉を
描く場合は、
葉部分の下描きはない方が
生き生きとした表現が出しやすいです。
特に植物などを描く際は、
ガチガチに下描きした線をなぞるより
一発描きである程度自然に筆を
動かすことで植物の有機的な形を
表現できます。
中でも竹の葉はとても簡単に描けるので
植物の練習にはもってこいです。
まず筆先からゆっくりと
腹部分(筆の中間部)までを
紙につけながら線をひき、
またゆっくりと腹から筆先を
離していきます。
これを一つずつ、
扇状に配置していくだけで
竹の葉の完成です。
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植物などはぺんてるの極細タイプがおすすめっす。
上で紹介した中字タイプより
精密な表現が可能で、
慣れれば繊細な線画を描くことができます。
『紙や布』の浮世絵風の描き方

さて、
この記事内で一番簡単なのが
上のような紙や布の表現です。
筆の面積を多く紙につけ、
勢い良くはらいながら
全体の形を描きます。
紙は極端なくらい角ばらせて
描くと雰囲気がでるっす!
ただし簡単とはいっても、
ここからちょっとした
描き方のコツがあるんすよ??
(小悪魔的焦らし)
それはモチーフの中で、
一番シワが寄っている箇所の
描き方です。
紙なら中心部分、
手ぬぐいなら結び目の部分です。
この部分はシワの中心から外側へ、
“太→細”を意識して線の太さを
変化させていきます。
こうすることで、
シワが集中している箇所の
密度の高さを一筆で表現できるっす。
簡単に線の太さを変えられるのが
筆ペンの利点の一つなので、
この筆使いを覚えると
様々なモチーフに対応できるように
なります!
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水性色付きタイプの筆ペンです。
ブラウンで描くと古き良き雰囲気がでます。
『髪の毛』の浮世絵風の描き方

最後は髪の毛の表現です!
遂にラストです!
筆ペンのイラストの描き方について
の他には、一切役に立つ情報など
載っていないややどうかしている今記事
も感動のフィナーレっす!
まず髪の毛の流れを大まかに決め、
生え際から徐々に筆先を下ろしていき
自然な曲線を描きます。
生え際の数にあわせて
何束かごとに描いていき、
毛の重なりが薄い部分は
やや白を残しておきます。
(イラストでは耳の上あたり)
髪の形を全てベタ塗りに
してしまうと、
雰囲気が重い印象になってしまうので
分け目なども適度に白部分を
残すとGOODです。
余談ですが、
浮世絵の彫師の間でも
髪の生え際を担当できるのは
熟練の彫師だけだったそうです。
それほど髪の毛は人物を描くうえで
重要な要素であるため、
現代の浮世絵風・和風イラストで
人物を描く際にも、
一段と気を使ってみてはいかがでしょうか。
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細くきれいで、出るインク量も均一で扱いやすいです。
どちらかというと初心者向けの印象です。
まとめ
さて、皆さんのイラスト制作に
役立ちそうなもの
はありましたでしょうか?
筆先の使い方や力の入れ方によって
全く異なった表現が可能な筆ペン。
是非、それぞれの特性やコツを
掴んでモチーフによって使い分けて
みましょー!
それでは、また次回!
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