どうも!IWAっす。
今回はPhotoshop+手描きで
デジタルの浮世絵イラストの描き方を解説していきますよ~!
これから解説する描き方は、
デジタルの知識がそこまでなくても
簡単に試すことが出来るいわばデジタルイラスト入門編です。
「今まで手描きだったけどデジタルを取り入れたい!」
「浮世絵イラストをデジタル化してカラーを調整したい!」
といった方にはおすすめの描き方ですので是非試してミテネ~
ちなみに今回はPhotoshopを使用しますが
Clipstudioでも機能的に問題ありません。
切り抜きと色調補正が使えればアプリは何でも構いませんよ!
それでは解説していくっすよ~!
Contents
デジタル化したい浮世絵イラストの線画を用意しよう
まず初めに、
デジタル化したい浮世絵イラストの
手描きの線画を用意します。
なるべく白黒の線画の方が後で作業しやすいっす!
ある程度細い線でも、
デジタルで調整が効くので大丈夫です。
描き間違えた箇所も修正できるので、
この段階で神経質にならなくても全然OKっす!
ただし、下描きの消し忘れなど
あらかじめ消せる鉛筆の跡などは
可能な限り消しておくと後から楽です。
これをスキャナーやスマホのカメラで
データ化してPCに取り込みます。
ゆがみや角度がつかないように取り込むには
スキャナがオススメです。
家にスキャナーがない場合は、
コンビニのコピー機で簡単にPDF化できます。
PCに取り込む拡張子は、
jpgかPDFにしておきましょう!
Photoshopに浮世絵イラストを取り込む方法
ここからはPhotoshopの作業になります。
まず取り込んだ浮世絵イラストの
線画データをPhotoshopで開きます。
保存場所からPhotoshopに
直接ドラッグ&ドロップするか、
データを右クリックして、
[プログラムから開く]( Win )
[このアプリケーションで開く](Mac)
からPhotoshopを選択します。
すると線画データがPhotoshopに取り込まれます。
レイヤーパネルに鍵マーク付きの[背景]として生成されます。
このままでは編集できないので、
[背景]レイヤーをダブルクリックして
編集可能なレイヤーに変化させます。
名前は[線画]と入力してOKをクリックします。
これで下準備は完了っす!
浮世絵イラストの線画部分をPhotoshopで透明に切り抜く方法
次に浮世絵イラストの線画部分のみを
Photoshop上に残すために、
紙の白部分を透明にする作業を行います。
そのために、
まず白と黒の境界をはっきりと区別させる工程が必要です。
[線画]レイヤーを選択しながら、
Photoshop上部のメニューから
『イメージ』→『色調補正』→『トーンカーブ』を選択します。
『トーンカーブ』とは、
明るい色をもっと明るく!
暗い色をもっと黒く!
するためのツールです。
上記のように、
右上の■(明るさの値)をつまんで左に動かし、
左下の■(暗さの値)をつまんで右に動かします。
どちらも高さは変えないように注意します。
また、元々原画の線画が細い場合は、
暗さの値を更に右に動かして黒さを強調してみましょう。
この時点で手描きの描き間違い部分は
ブラシツールを使って加筆修正しておきましょう。
これで黒い線画部分はより黒く、
紙の白部分はより明るくなったかと思います。
次にツールバーから自動選択ツールをクリックします。
これは選択した部分を透明に抜いてくれる便利なツールです。
許容値を50くらいにして、
[隣接]のチェックを外します。
このチェックを外すと、
白を一か所クリックするだけで、
ドキュメントの全ての白部分を選択してくれ
一気に透明部分を作ることが出来ます。
反対にチェックを入れた状態だと
クリックした一部分のみ選択された状態になります。
ここは臨機応変に使い分けましょう!
それでは早速白い部分を
自動選択ツールでクリックしてみましょう。
ギザギザした選択範囲が全ての白部分を
囲んだ状態になったかと思います。
この状態で、
Backspaceキー(Win)
Deleteキー(Mac)
を押して白部分を全て消去します。
白い部分が全て消去され、
線の黒部分だけが残りました。
選択部分の解除は、
Ctrl(Command)+Dで全て解除することが出来ます。
これで線画部分は完成です。
次はお待ちかねの着色ですよ~!
浮世絵イラストをPhotoshopで着色する方法
浮世絵イラストの線画部分が作れたら、
次は着色をしていきましょう。
[線画]レイヤーの下に
新規レイヤーを作成し、
ダブルクリックして[色]と名前を付けましょう。
線と色のレイヤーを分けることで
それぞれの修正がしやすくなります。
この構造は浮世絵に限らず、
デジタルイラスト全般の基本的構造になるので覚えておきましょう。
次に二通りの着色方法を解説しますので、
お手元の浮世絵イラストに合わせて使い分けてみましょう!
『ブラシツール』で着色する方法
一つ目はデジタルイラストの基本ツール『ブラシツール』です。
[色]レイヤーを選択した状態で、
メニューバーから『ブラシツール』をクリックします。
右クリックでブラシの種類や形状を変え、
任意の色を設定し自由に塗っていきましょう。
この時注意して欲しいことは、
必ず[色]レイヤーを選択することっす。
[線画]レイヤーを選択したままで着色すると
線と色が混在してしまうので修正が難しくなってしまいます。
必ず色を乗せるレイヤーを選択するようにしましょう。
ただし、広い部分の着色となると
『ブラシツール』だけでは中々大変です。
そこで次の塗り方を試してみましょう。
『自動選択ツール』で着色する方法
二つ目は先ほど使用した
『自動選択ツール』を使った着色法です。
この方法は簡単に説明すると、
[線画]レイヤーで選択した選択範囲を
[色]レイヤーに割り当てて着色する方法です。
まず[線画]レイヤーを選択した状態で、
『自動選択ツール』をクリックします。
この時に上部の[隣接]にチェックを入れます。
そして塗りたい部分をクリックすると
選択部分が生成されます。
ただし、線画部分が閉じられた箇所でないと
選択部分が漏れ出して関係ない箇所まで選択されてしまいます。
その場合はブラシ塗りで着色しましょう。
選択部分で希望箇所を囲めた場合は、
[色]レイヤーを選択した状態で
ツールバーの『塗りつぶしツール』を選択、
任意の色を選択し塗りたい箇所をクリックします。
これで希望の箇所が濡れたかと思います。
このように、
大きな着色箇所は極力『自動選択ツール』で塗りつぶし。
細かい部分は『ブラシツール』で丁寧に塗る。
といった流れが基本の着色方法です。
他にもマスクを使用した塗り方や
レイヤーの透明部分をロックする塗り方
等があるのですが、
ここではあくまで基本の塗り方を解説しておきます。
気になるツールや塗り方があれば、
自分で積極的に調べる癖をつけるとすぐに身に付きますよ~^^
まとめると!
いかがでしたか?
デジタルの浮世絵イラストを
Photoshop+手描きで描く方法をまとまると、
・手描きの白黒の線画をデータ化してPhotoshopに取り込む
・紙の白部分を『自動選択ツール』で透明に抜く
・『ブラシツール』『自動選択ツール』を使い分けながら着色する
となります!
今回はかなり基本的な事のみに絞って
解説しましたが、
ここをきっちりと覚えておくことで
この先デジタルで浮世絵を描く際に役立つかと思います。
宜しければこの辺の記事も参考にしてみてくださいね^^
和風・浮世絵風イラストの雰囲気を更に高める6つのテクスチャ
デジタルで浮世絵イラスト入門!プロが3つの描き方を紹介!
それではまた次回!
Kenji Iwasaki/IWA/岩崎健児
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