ども、IWAっす!
浮世絵イラストレーターとして
オーストラリアの制作会社さんからご依頼を受けました 。
今回頂いたご依頼は、
歴史系の浮世絵・新版画イラストの制作で
合計18枚を描くという中々大きなプロジェクトでした。
実は今回のプロジェクト、
イラストを描く以前に
想像以上に大変な作業が発生してしまいました…。
IWAの奮闘ぶりも併せてお読みくださーい^^
ちなみに18枚全てはこちらから見られますよ~!
浮世絵風歴史イラストのご依頼内容

今回のご依頼内容は、
オーストラリアの高等学校の学生向けに
歴史教材の浮世絵イラストを描いて欲しいというものでした。
イラストの内容はずばり元寇!
鎌倉時代の日本にモンゴル軍が襲来した史実です。
最近ではPS4用ゲームソフトである
『Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ)』が元寇をベースにしていることで有名ですね(そのうちやりたいなー)。
この元寇で活躍した、
時の執政である北条時宗の存在。
彼の決断や神風の出来事を通して、
歴史上のリーダーシップを学生に説くという趣旨があります。
(なんで北条時宗なの?というツッコミはできませんでした…笑)
また、第二次世界大戦のイラストを
新版画(明治時代の版画作品)風で
複数枚描いて欲しいという追加の要望も頂きました。
新版画イラストについての記事はこちらにまとめましたので是非!
浮世絵イラストレーターが歴史を描く際に最も重要なこと

制作開始時すぐに、
IWAは浮世絵風歴史イラストを描く難しさに直面したっす。
その原因は…歴史考証!!!です。
史実をイラストに起こすということは、
当時の情勢、景色、服装、道具、をビジュアルに落とし込むとういうこと。
つまり該当する文献や画像を調べ尽くし、
膨大な歴史知識をまず自分が吸収する必要があるのです。
加えて、今回は学生向けの教材に使用される浮世絵イラストです。
「日本人として、オーストラリアの学生に正しい歴史描写を伝えねば」
という使命感からネット上の元寇に関するあらゆる情報を収集しました。
浮世絵イラストの制作時間より、
この情報収集に割いた時間の方が明らかに長かったっす。
そのうち歴史考証が楽しくなり始め、
今では日本中のイラストレーターの中で
元寇に関する知識は誰にも負けない!と自負しています。笑
そのおかげで、
浮世絵イラストの世界観に説得力を持たせることができ、とてもいい機会になりました。
「色々調べて浮世絵描くの楽しい!もっと歴史系のお仕事してええええ」
と思えるようになりました^^
浮世絵アニメ動画用にPhotoshopレイヤーを分割
元々今回のご依頼は、
最終的に浮世絵イラストを
アニメーション用教材にすることでした。
そのためIWAのイラストを
現地の動画スタッフがアニメーションできるようにレイヤー分けする必要がありました。
例えば、風景+雲+人 など、
オブジェクトを別レイヤーに分配したデータで入稿して欲しいとリクエストを頂きました。

レイヤー数は多いもので20枚程に達するものもありました。
中々細かい作業でしたが、
「最終的にこれが動くの楽しみ~ぐへへ~^^」
という楽しさから大変さは一切感じませんでした。
教材は来年運用予定なので、
現地から完成品が届くのを今か今かと楽しみにしています。
浮世絵イラストへのお客様の感想
Amazing!!
Thank you so much for bringing these beautiful artworks to life, Kenji!
素晴らしいです!!
この美しい作品に命を吹き込んでくれて、本当にありがとう!
今回お仕事をつないでくださったのは、
一般社団法人カラーアートラボさん。
日本のアーティストの地位向上を目的としている団体様です。
この機会にIWAも所属させて頂きました!
HPはこちら→ http://colorartlab.com/
この度はオーストラリアから浮世絵イラストのご依頼をありがとうございました^^
Kenji Iwasaki/IWA/岩崎健児
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