IWAっす!
今回は映画『ヴェノム』を
浮世絵風イラスト付きで3分でレビューします。
浮世絵風ヴェノムのイラスト解説も
ワンポイントで行ってますので、
レビューから読みたい方は
下の目次からどーぞ!
We are Venom!!
※ネタバレは少なめ
映画『ヴェノム』の浮世絵風イラスト解説
ヴェノムの浮世絵風イラストを
描くにあたり参考にしたのは
あのめちゃくちゃカッコイイ
日本版ポスターっす。
何度見ても惚れ惚れする程
かっけえすね…
このヴェノムの横顔をモデルに
顔・首筋・舌のシワなどを
浮世絵風の筆線を用いてイラストを
仕上げました。
エディの顔にまとわりつく
シンビオートも筆の質感を強めに
押し出し、「和」の感じを
強調しています。
ちなみに本国アメリカでは
子供が描きやすいキャラクターは
人気が出るというジンクスがあるそうで、
その要因もヴェノムが売れた理由の一つ
だと言われています。
よければ皆さんも
ヴェノムを描いてみては
いかがでしょうか。
意外とカンタンですよ~!
さて、それでは3分映画レビュー
です!
あらすじ
最先端企業“ライフ財団”は人類移住の為に宇宙産業を推し進めていた。ある惑星で採取した謎の生命体サンプルを地球に移送中にそれの暴走によって宇宙船は墜落してしまう。生き残った“サンプル”サンフランシスコに向かうのだった。
その頃、敏腕記者エディ(トム・ハーディ)は危険な生体実験を推し進める“ライフ財団”のCEO カールトン(リズ・アーメッド)に真相究明の為に直撃するも一蹴され、その一件が原因で職も恋人も失いどん底の生活を強いられる。
そんな彼のもとに“ライフ財団”の科学者ドーラ(ジェニー・スレイト)が内部告発を持ち掛けてくるが…。
善悪は常に円環構造である
序盤の台詞である、
「きみは僕のホームだ」
「良い人生を!」
といった印象的な台詞が
終盤には別の意味を持っていたり、
“ヴェノム”となったエディが
繰り出す体術が、
ラストのエディ単体の格闘シーンに
活かされていたりと、
この作品全体が巨大な円環構造を
成している。
それは『ヴェノム』という作品を
貫く“善悪の境界”というテーマの訴求
にも見て取れる。
主演のトム・ハーディが
述べているように、
この『ヴェノム』という映画には
善のヒーローは一切登場しない。
各々が各自の理念・利害で行動し、
その結果殺意を帯びた衝突へと発展する。
ただしこれは映画の世界に
限ったことではなく、
我々が生きている現実世界に
実際に存在している病理でもある。
正義の名のもとに悪が生み落とされ、
その悪がまた別の正義を生む。
今作は、
そんな善悪の終わりなきループを
描きながらも“共生”をキーワードに
異質なもの同士が一つの危機に
立ち向かう姿をエディとヴェノムの
バディ・ムービーとしてコミカルに
描いている点に大変好感が持てた。
善と悪が常に競合しながら存在する
“ヴェノム”はある意味、
人間の普遍的姿を表現したアイコン。
この映画を観た観客全員が
善悪を併せ持った個体であるという
点においては、
“We are VENOM”という台詞は
万人に当てはまる印象的なもの
ではないだろうか。
そして、
エンドロール直後に挿入される
ロールシャッハ・テスト風の
クレジットはまるで我々の善悪感を
試しているようだ。
この映画は、
あなたの善悪の判断基準に
どのような気付きをもたらすか、と。
その他の鑑賞ポイント
作品序盤の
「ああ、なんて最悪な人生…」と
言いたくなるような、
エディの生活水準が
ラストで一段階レベルアップ
している点が好ましい。
強盗を見過ごしながら
レジに商品をぬけぬけと
持ってくるエディ坊やとは
思えぬ成長ぶり!
もう負け犬とは呼ばせない!素敵!
☆
シンビオートの伸縮性を活かした
体術・カーチェイスは、
人一人の行動原理を超えた動きを
するため大変新鮮な見せ場となっている。
”ヴェノム”メイン時の
アホみたいな重量感増し増しの
“コイツマジで怪物感”も見ていて
気持ちがイイネ!
☆
『第9地区』、『ザ・プレデター』
『スカイライン』シリーズに共通する
“異星人種ハイブリッド”の潮流が
確立されつつある昨今に、
今作が制作されたことはある意味必然とも言える。
☆
終盤の“四つ巴”戦は、
ここぞ!という時に
スローモーションを使用し、
シンビオートのもはや芸術的な
美しさを堪能することができる。
エディがヴェノムに
手を差し伸べる場面も
いやに感動的で本当に良い演出。
ただし、
“四つ巴”戦を更に効果的に
見せる様な一工夫が今ひとつ
足りないため、
ラストはやや盛り上がりに欠ける
出来だったことは否めないっす。
まとめ
今回の
浮世絵風イラスト付き映画レビュー
『ヴェノム』編のまとめはこちら!
・善悪とは常に表裏一体であることをテーマ的・ヴィジュアル的に訴求した秀作
・ヴェノム&エディのバディ感が最高
・ラストに若干の物足りなさ
・ウディ・ハレルソン(後のカーネイジ)のカツラ感が強め
今回はここまでです、
それではまた次回!
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