こんにちIWAっす!
今回の浮世絵イラスト付き映画レビューは
『鬼滅の刃 無限列車編』です。
今や社会現象となっている“鬼滅”。
満を持しての劇場版ということで
アニメ・映画好きのIWAには避けては通れない茨の道。
ただしその出来は…?
3分映画レビュー、浮世絵イラストとともにお楽しみください!
Contents
あらすじ
鬼になった妹・禰豆子(CV. 鬼頭明里)を人間に戻すため、鬼殺隊に入隊した竈門炭治郎(CV. 花江夏樹 )。
炎柱の煉獄杏寿郎らとともに、鬼の被害が多発する無限列車の奪還任務に出陣する。
そこで待ち受けていたのは人の夢を操る鬼・魘夢(CV. 平川大輔 )だった――。
『鬼滅の刃 無限列車編』の功績はやはり…
2019年に放送されたTVアニメは、
制作会社ufotable による2D・3D・実写を
組み合わせた驚異的な表現技術により、
深夜アニメ史を “鬼滅以前/以降” とで
はっきり大別してしまった記念碑作品だと
当時視聴時に感じたことを覚えている。
その後の再放送や各種配信によって、
作品の持つ明快さ(または即席性)が
広まりターゲット層のマスが明確に
成人未満に移行したと僕自身は感じている。
とにもかくにも、
凡作(ごめんなさい)である原作を
類まれなる作画によって神作に押し上げた
ufotableさんの功績がまず大きい。
(というか、それがすべt…なんでもないです)
『鬼滅の刃 無限列車編』 は人によっては鑑賞中苦痛で仕方ない
鬼滅の刃が元来持つ、
“状況・心情を全部人物が説明する”
という特徴(であり悪癖)。
そりゃ小学生でも話はすぐ分かるわな、
と思ってしまうこの演出。
この、
”誰にでも分かる!全年齢対象性!”が
今作の無限列車編では非常に顕著になり、
私の様なジジイにはそこが評価の分かれ目となった。
そもそも僕は、
人物がセリフで全てを説明する演出が
アニメやドラマ、映画問わず大っっ嫌いだ。
今作は2時間ずっと
それに付き合わなければないので
テレビシリーズの30分よりもはっきりと苦痛を感じた。
(途中耐え切れず舌打ちした)
『鬼滅の刃 無限列車編』 の舞台が列車である必要は全くない
原作読了時にも感じたこととして、
ノーラン監督の『インセプション』や
ポン・ジュノの『スノーピアサー』を
模したような今作の設定には、
残念ながら列車内を舞台とする必然性を
感じることができなかった。
つまりA地点からB地点に物体が動く
特性を活かしたサスペンス性がまるでない。
また、一幕目の夢世界のくだりは
誰が見ても冗長で、
煉獄さんがあの幼女を20分以上も
締め上げていたのかと錯覚してしまい
色々な意味でとっても心配になった。
何より、
個人的に期待していた作画の面では
“列車から降りることができない”という
密室制約のためなのか、
「寄り」の画角中心に戦闘が展開され、
そこにエフェクトがかかると
キャラクターの動きが追えなくなり
爽快感がスポイルされてしまう点が非常に残念だった。
まとめ
とはいえ、
炭治郎が自決を繰り返すシーンの切実さや
ラストの泣きへの畳みかけなど、
長所も数えきれないほどある作品ではある。
個人的には、
嘴平伊之助のラストのセリフには
目頭が熱くなるくらいには
心に残る劇場版であった。
伊之助すき!主題歌も最高です。
それでは今回はこの辺で!
心をモヤセー!
Kenji Iwasaki / IWA/
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