【浮世絵付き】『ジャスティス・リーグ』を3分でレビュー

映画『ジャスティス・リーグ』 浮世絵風似顔絵 Kenji Iwasaki 岩崎健児

こんにちフラッシュ! IWAっす!

今回は『ジャスティス・リーグ』を
和風・浮世絵風イラスト付きで
3分でレビューっす!

 

2013年の『マン・オブ・スティール』から連なるDCFU(DCフィルム・ユニバース)の総決算である今作。
ザック・スナイダー監督の降板の末、
『アベンジャーズ』のジョス・ウェドンが後継監督として電撃参入したことでも話題になったっす!

原作コミックではマーベルより
ヒーローチーム結成の歴史が深いDC。
そんなDCが放つ満を持しての今作!

 

それでは3分レビュー!
ジャスティス!!

 

※作品の核心に触れる記述はなし

チームから”家族”へ

スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)亡きあと。
バットマン(ベン・アフレック)とワンダーウーマン(ガル・ガドット)は強敵の侵略に備え、チームの結成を計画する。
フラッシュ(エズラ・ミラー)、サイボーグ(レイ・フィッシャー)、アクアマン(ジェイソン・モモア)らを仲間に加え、敵を迎え撃つ準備を進めていた。
地球上に散らばったマザーボックスの回収を目論むステッペンウルフ(キアラン・ハインズ)の侵攻は、アマゾン族・アトランティス・人類をも巻き込む壮絶な戦いへと発展していく。

 

この作品で最も特筆すべきは点は
“ヒーローの家族化”
っす

地球救済という共通の目的を持つことで一致団結!
と、ここまではMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)と同一の流れっす。
しかし『ジャスティス・リーグ』が決定的にMCUと異なるのは、ヒーロー5人を”家族構成”という普遍的枠組みに当てはめている点

 

バットマン=父
ワンダーウーマン=母
サイボーグ=長男
フラッシュ=次男
アクアマン=叔父

このイメージで繰り広げられる劇中での会話や掛け合いは、大変微笑ましく単なるチームメイト以上の関係性を提示してくれる。

親との死別や確執、
自身の出自や存在への嫌悪などの「家族問題」を抱えた5人。
そんな彼らがそれぞれの孤独を持ち寄り新たな”家族”となっていく。
この作品は、実はそんな温かい作品テーマを内包していることが解る。

そして、古い共同体から精神的に独立し”家族”となった彼らが、文字通り“マザー(=母性)”に執着する敵に立ち向かっていくという示唆に富んだ物語となっている点が非常に面白いっす。

映画『ジャスティス・リーグ』 浮世絵風似顔絵 Kenji Iwasaki 岩崎健児

頼れる”長男”、サイボーグ

また、前述の監督の交代劇の影響か、
従来のDCFUの短所である
「画面も雰囲気も暗い」
「一場面ごとの冗長さ」
「脚本に難あり」
などは今作ではほぼ払拭されている

新規参入ヒーロー組の生い立ちやバックボーンの描写は最低限に留められ、恐らく大量に用意されていたと思われる過去のシーンはバッサリとカットされている。
キャラクター紹介に関わるこの第1幕目のテンポの良さは、ジョス・ウェドンの流石の仕事ぶりっす。

そのため、ストーリー展開が絶望的にのろまな従来のDCFU作品に比べると目が覚めるようなポップな作品となり大変見やすくなったっす。

映画『ジャスティス・リーグ』 浮世絵風似顔絵 Kenji Iwasaki 岩崎健児

展開の速さはフラッシュ並み

そして、
この作品の何より褒め讃えたい点は
シリーズ的巻き返し力っす。

『マン・オブ・スティール』
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』
『スーサイド・スクワット』
興行的に健闘したが作品内容に大バッシングを受けたこれまでのDCFUの作品。
その不評っぷりから各単体作品の続編企画にも黄色信号が点滅し、窮地に立たされたDCFU。
(ちなみにIWAは、上記3作品は割と好きっす)

それを覆したのが前作にあたる『ワンダーウーマン』。
作品的にも興行的にも一定の評価を得ながら、今作『ジャスティス・リーグ』への観客的導線を築いた、まさにDCの救済作品だったっす。

その流れから今作『ジャスティス・リーグ』の大成功。
IWA的には、

「本当によかった!!」
「いいぞ!マジでがんばった!」
「みんな大好きだー!」

と諸手を挙げて喜ぶ他ないっす。

そんな作品外の事情も含めて鑑賞すると、ステッペンウルフが叫ぶ

「お前たち負け犬にはどうすることもできないのだー!ガハハハ!!」

という終盤の台詞も、まるでDCFUそのものに向けられている様でなんだか感慨深くなったっす(笑)

映画『ジャスティス・リーグ』 浮世絵風似顔絵 Kenji Iwasaki 岩崎健児

「MARVELには負けないぞ!」

作品的短所としては、
良くも悪くも、リーグの5人の行動がやや場当たり的である点。

うかうかマザーボックスを奪われちゃったり、大した策もないのに敵陣に突っ込んじゃったりと中々危なっかしい。

また、敵のステッペンウルフさんもマザーボックスの在りかを探す為にご丁寧に地球人を誘拐したりするなど割とのんびり屋さんであることも少々気になったっす。

 

そういった細かい点が気にならなければ、ポップで愛嬌溢れる今作は見ておいて損はないっす。
と、言うより絶対に観ておくべき記念碑的作品であることは間違いないっす!

 

今回はここまでっす!

有能なサイボーグ推しのIWAでした!

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