ウホホーイ! IWAっす!
今回は
『猿の惑星 聖戦記-グレート・ウォー-』
を和風・浮世絵風イラスト付きで
3分でレビューっす!
言わずと知れた『猿の惑星』シリーズのリブート3作目にして完結編となる今作。
トリロジーの血脈と娯楽性を見事に両立させたリブート1作目、
『猿の惑星 創世記-ジェネシス-』。
現存するであろう戦争原理を猿の世界に置き換え完璧に描き切った、
『猿の惑星 新世紀-ライジング-』。
そして満を持して放たれる今作には、どんな結末が待ち受けているのか!?
『創世記』で我らがシーザーが、
初めて「NO!!」と叫んだあの日からIWAはこのシリーズに完全に魅了されてしまったっす!
それでは3分レビュー!
ウホ!シーザーいいエイプ!!
※物語の核心に触れる記述は多め
至高の猿萌え映画
猿ウィルスの蔓延により、人類の大半は死滅を余儀なくされていた。
もはや人間と猿たちとの衝突は避けられない段階まできており、高い知能を持った猿のリーダーであるシーザー(アンディ・サーキス)は安息の地への移住を計画する。
だがそんな矢先、彼の妻と息子が人間によって虐殺される。
深い憎しみから人間への復讐を決意したシーザーの脳裏に、コバの亡霊がつきまとうのだった。
冒頭の人間側の兵士を背後から捉えたショットが秀逸。
兵士たちのヘルメットには、猿たちが彼らにとってどんな存在であるのかを記したスラングが書かれている。
そして手には銃、背中には近戦用のナイフが装備されている。
葉のこすれる音の中をゆっくりと前進するこのシーンでの、兵士たちのその
背中から感じられる緊張感と、はっきりと手に取る様に分かる”畏怖”の念。
世界が分断され、もうどうあがいても決して後戻りができない状況まできて
しまった。
この淡い絶望の雰囲気が作品カラーと
マッチした素晴らしいオープニングシーンっす。
モーションキャプチャ(昨今では感情を表現するエモーションキャプチャ
とも称される)とCG合成の結晶である見惚れる程の猿たちの造形は遂に
リブート完結編の今作で究極形を迎える。
大自然を背景とした時の猿たちの違和感の無さは、
誰もが認めざるを得ない職人達の素晴らしい仕事ぶりの賜物である。
この画を見るだけでも、
映画のチケット代が安いとさえ感じるっす。
そのため
今作は猿たちの毛の動きや、喜怒哀楽の表情を存分に堪能できる”猿萌え映画”
という新しいジャンルを開拓したっす。
特にスティーヴ・ザーン演じるバッド・エイプのかわいさときたらチクショー!レベルっす。
その”猿萌え”造形が単なる作品内のチャームポイントだけに留まらず、
観客の猿たちへの感情移入を容易にするという最も難しい課題のクリアに直結している点が大変素晴らしいっす。
ロードムービー色が強い中盤以降は、
広義の意味でのコメディシーン
(=ツッコミどころ)が散見する作りであるのもまた事実っす。
バッド・エイプの存在やロケットの
うんち投げフェスに代表されるような、純粋なコメディパートは『創世記』以降の突き抜けたダークトーンから観客を一時的に解放させてくれる効果があるっす。
ただし、超絶育てたい最強美少女ことノバ(アミア・ミラー)が要塞の正面から堂々のご入場をされたり、先程のうんちフェスに逆上した兵士がホイホイ檻の中に入ってきたりと、人類は言葉と一緒にセキュリティという概念をも失ってしまったのかと悲しい気持ちになったっす。
そんなやつらは絶滅しても仕方ない!
と勝手に納得したりもしたっす。(笑)
極めつけは終盤の脱獄シーンで、
「そういえば猿を収容してるのに、
この檻は上がガラ空きだな…」
という僕のサル並みの浅はかな疑問に応えてくれるかのように、
子ザルが
すんごい気持ちよく
逃げる、そして逃げる
プリズンブレイク-Lv.1並に
T E U S U 。
そんなご愛敬的部分は数え切れないほどあるが、作品全体をシーザーの極めて個人(猿)的な物語として見れば悪くはない。という向きもある。
ただし、大佐の顛末に関しては
偶然と同情から導き出された結果であるが故に、シーザーが”改心した”ことにはならないのでは?と思ってしまった。
この作品内で最も重要な場面であっただけに、疑問が残るシーンとなってしまったっす。
そんな小首を傾げる場面は多々あれど、それでもこの作品を好きでいられるのは、役者陣全員の本当に見事な演技の賜物っす。
最高の技術を結集して作られた、今世紀最大の”猿萌え映画“を見ない手はないっす!
今回はここまで!
それでは!
IWA do not like WAR!
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