【浮世絵付き】『ワンダー・ウーマン』を3分でレビュー

映画『ワンダー・ウーマン』 浮世絵風似顔絵 Kenji Iwasaki 岩崎健児

こんにちワンダー!
どんな手段を使ってでもガル・ガドットとお近づきになりたいIWAっす!

今回は『ワンダーウーマン』を
和風・浮世絵風イラスト付きで
3分でレビューっす!

 

 

はたして我々観客を見事にぶっ飛ばしてくれる作品となったのか!?
それでは3分映画レビュー!♪デレレレーーーン

※作品の核心に触れる記述があります

女神にも解決しかねる問題とは

女性のみのアマゾン族の島で育ったダイアナ。
幼少期より戦士に憧れており、王女に内緒で戦闘の訓練を受けていた。
成長したダイアナはその身体能力に加え、腕輪から放たれる衝撃波を身につけるなど高い戦闘能力を体得していた。
ある日、一機の戦闘機が島に墜落したことからダイアナの運命は一変する。
搭乗していたアメリカ軍スパイのスティーブによれば、外の世界では戦争が起きており、自分はドイツ軍についての極秘資料をイギリス本部に持ち帰る途中だという。
ダイアナは、戦争は戦神アレスの仕業に違いないと考え、戦争を止める為に外の世界に足を踏み出していくのだった。

 

王国の姫が外の世界に出て、世界の惨状を見て大衆の英雄となっていく。
『ワンダーウーマン』はそういった作品であり、一度は神に等しい地位にいた超人が民衆の目線の高さまで降り、戦時中の地獄絵図を目の当たりにする。

今作はダイアナの視点で物語が進行するが、その途中で彼女が戦争による悲惨過ぎる惨状をジッと”見つめる”シーンが非常に多い。
その度にダイアナを突き動かすのは、戦争=悪という信念だ。

どんな政治的理由があろうとも、敵味方関係なく多くの民衆や兵士の命が犠牲になる戦争だけは起こしてはならない。
この純粋であり絶対的な正しさを行動原理としているからこそ、観客は彼女を一発で好きになり応援するのだ。

単純に声援を送りたくなるスーパーヒーローはそれだけで映画的価値が生じるため、根暗な金持ちコウモリや悩めるマントのおっさん達よりも観客は他でもないワンダーウーマンに希望を見出すのだ。

この点は昨今のDCEUに共通する”てめえの事しか考えてねえ”ヒーロー像にストップをかけ、DC映画新時代の幕開けを予感させてくれ大変嬉しく思った。

 

また、戦争の要因はアレスではなく、あくまでアレスからアイディアを与えられた人間の自由意思である点が面白い。

神の子である彼女にとって人間理解は致命的弱点だ。
これは超人の彼女にもどうすることもできない問題であると同時に、「こんな人類滅ぼしちゃおうぜ!」というアレスによる最高のプレゼン要素にもなりうる。

勧善懲悪を否定するかのようなこの設定は、幼女メンタルであるダイアナを心理的に追い詰める。
この終盤の駆け引きは今までのコミックヒーロー映画にはない意外性があり(わずかに『X-MEN2』の設定がこれに近いが)、爽快感のみを提供しない作りが興味深い。

今作のもう一人の主人公であるスティーブ・トレバーの、
「戦争は我々みんなのせいだ。だからこそ悪者のせいにしたいけど、それじゃ何も変わらない。」(的な)
という台詞がこの主題の複雑さを表しており、とても印象に残った。

 

難を挙げれば『マン・オブ・スティール』以降のDC同様、やはり個々のパート時間が長過ぎる。

故郷であるパラダイス島をダイアナ達が出るのに1時間強程の作品時間を費やしており、「イチャついてないで早く旅立たんかね」と思ってしまった。
とかく、どこかに行ってまた後戻りする場面が多くやや鼻につく。
『バットマンvsスーパーマン』でのクリプトンの槍を水中に捨てては取りに潜ってを繰り返す件と同様に、
ダイアナが剣を屋根に刺しっ放しにしていたことを忘れて、一度屋根に戻るくだりとか、この場面いらないだろ(半笑い)と思ってしまったりもした。

 

また、中盤以降登場するPTSDのスナイパーであるチャーリーについて。
登場直後にパニックで敵兵を狙撃することができない描写があるが、ここでの雪辱を彼が晴らす場面は絶対に挿入するべきだったと強く言いたい。

なんのスーパーパワーも持たない一般人をダイアナと一緒に行動させるのであれば、彼女の勇姿を見て彼等がそれぞれのトラウマを克服するシークエンスは必ずあってしかるべきだ。
でなければ結局「ダイアナ1人いれば全部解決!」という流れになってしまい、真に彼女が民衆の希望になっているとは言えないのではないだろうか。

 

欠点も目立つ作品ではあるが、そういった細かい点が気にならなければ十分熱狂できる作品だ。
何よりガル・ガドット以外のワンダーウーマンは、今となっては考えられないのではないだろうか。
彼女の存在そのものが、今後のDCEUの希望となっていくことだろう。

『ジャスティス・リーグ』へのブリッジ要素を最大限排除し、ワンダーウーマン一本で映画を成り立たせた点も、昨今の全部乗せDCEUに比べれば飛躍的進歩だ。
そして、女性客をDCEUもとい映画というジャンルに多く呼び込んだ功績は偉大であると言っていい。

実際、IWAの隣に座っていた女性2人組の観客は始終楽しそうに鑑賞しておりIWAも嬉しく思ったほどだ。
カルチャー的にも興行的にも、間違いなく2017年を代表する一本となりそうだ。

 

それでは、今回はここまでっす!
ガル・ガドットにぶっ飛ばされたい協会代表のIWAでした!

♪デレレレーン

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