【浮世絵付き】『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を3分でレビュー

映画 ジュラシックワールド 炎の王国 ジュラシックパーク  浮世絵風 イラスト かっこいい 日本風 イラストレーター 筆ペン Kenji Iwasaki 岩崎健児

IIWAっす!

今回は、
『ジュラシック・ワールド/
炎の王国』
を浮世絵風イラスト付きで
3分レビューっす。

 

前作『ジュラシック・ワールド』を
成功に収めたコリン・トレボロウは
脚本にまわり、
今回監督を務めたのはJ・A・バヨナ。

『永遠のこどもたち』
傑作『怪物はささやく』などを
手掛けた、スペインの
ヒットメーカーです。

特に『怪物はささやく』は
IWA的2017年ベスト映画の一本に
入るほどお気に入りっす。

 

ところで今作は、
公開時の本国の評価はそこまで
高くなく、というかまあまあな
テンションで迎えられました。

興行成績こそ健闘していますが、
前作以上の額を回収することは
中々難しそうです。

内容的評価も絶賛とは言い難い
結果となっています。
(2018.7月現在)

 

しかし、今回の『炎の王国
(原題:FALLEN KINGDOM)』を
観てみたところ、実は今作こそ
『ジュラシック・パーク』シリーズ
の本質を突いた一本となっていました。

むしろ今作無しでは
今まで、そしてこれからの
『ジュラシック』シリーズは
語れないと強く感じました。

新生『ジュラシック』シリーズが
決してラプトルに萌えるだけでは
ないということを、解説していきます。

 

まずはあらすじから。

※ネタバレは多め

 

あらすじ

ジュラシック・ワールドの惨劇から3年。
イスラ・ヌブラル島の火山が活動を始め、取り残された恐竜たちの保護の是非が問われていた。
恐竜保護団体を立ち上げたクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、かつてジュラシック・パークをジョン・ハモンドと共に設立したロックウッド(ジェームズ・クロムウェル)からある話を持ち掛けられる。
それは恐竜たちを安全な土地へ移住させる計画で、その為には11種類の恐竜を保護しなければならなかった。
最も重要視されているベロキ・ラプトルのブルーの捕獲の為にオーウェン(クリス・プラット)も加わり、一同は危険地帯と化した島に再び足を踏み入れる…。

 

能天気封印!欲深き人間の“業”を描く

映画 ジュラシックワールド 炎の王国 ジュラシックパーク  浮世絵風 イラスト かっこいい 日本風 イラストレーター 筆ペン Kenji Iwasaki 岩崎健児

カチカチカチ…

今作以前の、
『ジュラシック』4作品全ての物語は
基本的に定型的

適当な理由で島に潜入

恐竜たちに蹂躙される

とりあえず生き残る

以下ループ

なので今作のあらすじを読んだ時、
正直「またか…」とため息が漏れた。

またもや人間達がおいしく食べられる
能天気展開になるんか…とやや飽食感
を覚えたっす。

 

ただし大方の予想を裏切り、
火山激オコ大噴火の島のシーン以降
今作はなんと巨大な邸宅を舞台にした
ゴシックホラーへと様相を変える。

『永遠のこどもたち』で
同じく邸宅という閉鎖的な空間で
見事な演出力を見せつけたJ・A・バヨナ。

完全に自分の“庭”に作品世界を
持ち込んだのだ。

 

「お、おおお?」

これは何か今までと違う、
と思わず指を顎に沿えるIWA。

新種のインドラプトルが
屋敷の中をヌルヌル暴れまくる
その様子は、ダークな色調や演出も
相まり『ジュラシック』シリーズには
未だかつてない新鮮味がプラスされている。

 

「いいぞ!1作目のホラー的雰囲気が
形を変えて戻ってきたゾ!!」

と鼻息をフンフンさせながら
見ていると、
ふとそのインドラプトルの
カラーリングが妙に気になってきた。

なんで

暗い画面に映えなくない…?

 

 

インドラプトルは何故黒いのか?

映画 ジュラシックワールド 炎の王国 ジュラシックパーク  浮世絵風 イラスト かっこいい 日本風 イラストレーター 筆ペン Kenji Iwasaki 岩崎健児

こちらはブルーたん氏

前作のラスボスである、
インドミナスレックスは生体迷彩を
施された白いカラーリングだった。

 

今までのどの固体よりも賢く、
獰猛でコミュニケーション能力を
有していた。

さしずめそれは、
“神“のメタファーではなかった
だろうか。

西洋彫刻にの様に白く、
パークの雛形となる予定だった
インドミナスはまさに
人間が造り出した“神”の姿そのものだった。

 

転じて、
今回のインドラプトルが黒いのは
“神”の対極である“悪魔”を如実に
意識した色だ。

自分達が創造した“悪魔”に
取って食われる愚かな人間は、
マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)
が提唱するカオス理論を紛れもなく
体現していると言える。

 

そして同じく、
そんな人間の“業”によって
造り出されたメイジ―(イザベラ・サーモン)。

 

インドラプトルとガラス越しに
顔が重なる演出からも解る通り、
彼女とインドラプトルは
常に鏡像関係にある。

母がおらず、
作品全体を貫く“人間のエゴ”という
テーマを一身に彼女が担っている。

(余談だがJ・A・バヨナの
作品には毎回“母性の不在”が
描かれている)

彼女の存在により、
シリーズを通して
劇中の人間達(ハモンド含む)が
如何に非道な行いをしてきたかを
観客たちは初めて共感することになる。

 

映画 ジュラシックワールド 炎の王国 ジュラシックパーク  浮世絵風 イラスト かっこいい 日本風 イラストレーター 筆ペン Kenji Iwasaki 岩崎健児

そしてメイジ―が
最後にとる行動の結果こそが、
生命操作という“業”を犯した
人間たちがこれから償わなければ
ならない真の責任となる。

原題の、
FALLEN KINGOM(堕ちた王国)は
文字通り火山噴火で滅びた
イスラ・ヌブラル島のことだが、
それと同時に堕落した人間世界のこと
でもある。

 

そういった意味で、
今作は全『ジュラシック』シリーズの
物語の“ツケ”を清算する為の発端となる
一本となった。

これから人間達が如何に
自らの罪と向きっていくのか、
月並みな表現だが続編が楽しみだ。

 

まとめ

さて、
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
のまとめはコチラっす!

・単純な娯楽作ではなく、寓話性を強めた作りが興味深い

・エゴにより創り出されたインドラプトルに同情せざるを得ない苦味ある物語

・もう一捻り見せ場が欲しいところ

 

是非、ご参考に!

ブルーたんハアハア!

 

それでは、また次回。

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