【浮世絵付き】『テイク・シェルター』を3分でレビュー

映画『テイク・シェルター』 浮世絵風似顔絵

こんにちシェルター!
できれば一日中テイク・布団・シェルターしていたいIWAっす!

今回は『テイク・シェルター』を3分でレビューっす!
若手監督ジェフ・ニコルズによるスリラー作品で、劇場公開作品としては2作目にあたるっす。
日本では残念ながら知名度が低いようで、IWAが周囲に今作の感想を求めても「知らない」の一言で、話題が『アベンジャーズ』あたりに脱線してしまうことが多々あったとかなかったとか。

しかし断言したいっす。
『テイク・シェルター』は、ラスト鳥肌物の傑作っす!!!
この記事を読んで、少しでも今作に興味を持ちましたら観ることをおすすめするっす!
なので今回はネタバレはしておりません。

それでは、3分映画レビューにエスケープ!

信仰とは自分自身を信じること

地盤の採掘作業で生計をたてているカーティスは、妻と難聴の娘を養っている。
職場での信頼も厚く不自由のない生活を送っていた彼だったが、ある日茶色の雨が降り巨大な竜巻が町を飲み込む悪夢を見るようになる。
彼にしか聞こえない雷の轟音や不穏な夢に精神を蝕まれていき、いつしかこれはこれから起こる出来事で自分は予知夢を見ているのではないかと思い始める。
そして何かに突き動かされるかのように、避難用シェルターを作り始めるのだった。
果たして降りしきる茶色い雨と、巨大な嵐の正体とは。

物語は一貫して重々しく、悪夢や幻聴に悩む主人公のやりすぎとも言えるシェルター作りが映し出される。
職場の重機を無断で使用し娘の手術費にまで手を付けるまでに至った頃、序盤から主人公を異端視していた観客はふと思う。
「資産を投げ売り、人々の信用を失ってまで主人公がここまでやるならもしかして本当に…」
という風に徐々に主人公に感情移入するようになる。
そして観客は、この幻聴の正体や悪夢の原因は一体何なのかと終盤まで固唾を飲んで見守る。

ある夜、遂に家族全員でシェルターに避難する出来事が起こる。
そしてこれ以降の大詰めに関して、観客のカタルシスの対象は良い意味で裏切られる。
それまで主人公の視点から物語を見ていた観客は、奥さんのある決定的一言で主人公を初めて客観視するようになる。
この奥さんの一言にこの映画の全てが詰まっており、観客の視点を強制的にひっくり返してみせる。
ここで初めて奥さんの必要性が提示され、「ああ…!この映画はそういうことなのか…!ってことは映画のジャンルごと変わってくるじゃないかあああ!」と100%腑に落ちるラストが用意されている。

人にどう思われようと、自分の信仰を守る姿は他者から見れば偏執的ではあるが、その姿勢は歪な美しさを放っている。
夫は天変地異を信じ、妻は夫を信じた。
そして妻は夫を信じている自分自身を信じた。
自分の信仰は他人を救っていき、やがて自身をも助ける強固な力となっていく。
そしてラストの浜辺において、彼の信仰は文字通り救われることとなる。

この作品以上に”信じ続けること”を力強く提示した作品があっただろうか。
マイケル・シャノンの演技は必見だ。

ネタバレなしでレビューできるのはここまでっす!ふーあぶねー!
このレビューを読んで頂いたイケてる方々は必ず、
テイクTSUTAYA、テイクGEO、テイクBOOK-OFF!

それでは!

 

2017.9.17

Kenji Iwasaki

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