![『寿司』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児](https://iwasaki-art.com/wp-content/uploads/2018/05/ukiyoe_sushi07-1-e1536857074247.jpg)
こんにちは!
寿司のネタでは
蒸しエビ推しのIWAっす。
今回は江戸時代の『寿司』の
浮世絵風イラストを描いていきます。
江戸のファーストフードと呼ばれ
江戸前(現在の東京湾)で獲れた
新鮮な魚介類を大量に使っていた
当時の『寿司』。
…うらやましすぎるっす。
そんな『寿司』の
浮世絵風イラスト稽古。
是非、お試しください。
まずはネタを浮世絵的描き方で
今回は僕が大大だい~好きな蒸しエビの
握り寿司を基本に描いていきます。
お手本となる浮世絵はこちら。
![『寿司』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児](https://iwasaki-art.com/wp-content/uploads/2018/05/ukiyoe_sushi06-1-e1536857128532.jpg)
蒸しエビ特有の、
実のヒダヒダが描かれており
大変おいしそうっす。
まさに“飯テロ浮世絵”。
エビのやや平たい実を
意識して描きます。
ヒダの数は左右4~6こ位を目安に
すると良いと思います。
後ほど、着色の際に色の塗り分けで
ヒダの表現をすることも可能なので
お手本ほどヒダ同士の段差はなくても
大丈夫です。
僕は少しプリっと丸みを
出してアレンジを加えてみました。
![『寿司』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児](https://iwasaki-art.com/wp-content/uploads/2018/05/ukiyoe_sushi01-1.jpg)
尾の部分はダランと垂らすと
こなれた雰囲気がでます。
浮世絵特有の自然な曲線を
意識して描いていきましょう。
“シャリは丸くたっぷり”が浮世絵風の描き方
次にシャリを描いていきます。
シャリを描く際は、
一旦それが米であることを意識せずに
やわらかい雪の塊を描くようなイメージ
で描いてみます。
ネタの向きに合わせて、
表面に凹凸の少ない
ふっくらとした楕円形を描きます。
角丸の四角形でも構いませんが、
あくまで柔らかさが伝わるように
描くとグッドです。
![『寿司』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児](https://iwasaki-art.com/wp-content/uploads/2018/05/ukiyoe_sushi02-1-600x450.jpg)
広重の『寿司』は米粒の一粒一粒まで
薄墨で細かく表現されていますが、
あまり米を描き込みすぎると
おいしそうに見えないので
目立たない程度に何粒か描き入れる程度
で十分かと思います。
実のつくりに沿って着色する
浮世絵風イラストを着色する際は、
なるべく色数は少なく塗ることが
鉄則となります。
これは錦絵以前の浮世絵そのものが
少ない色数で構成されているという要因
もあります。
加えて浮世絵風イラストを制作する際には
色数を絞ることで絶妙なヌケ感を
表現できる、という利点もあります。
これに倣い、
今回はエビのみを着色していきます。
背の部分に細く色を引き、
次に実のヒダ部分を塗ります。
ここで、
肉付きが良い外側の部分は
白く残すように気を付けます。
ヒダの外側をなぞるように
着色したら完成です。
![『寿司』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児](https://iwasaki-art.com/wp-content/uploads/2018/05/ukiyoe_sushi04-1-600x403.jpg)
いかがでしょうか。
粋にいなせに描けましたでしょうか?
エビ以外の魚介類ネタは
やや厚みをもたせると
雰囲気がでます。
![米粒無しのバージョンもご参考にしてみてください。 『寿司』 和風・浮世絵風イラスト 描き方 Kenji Iwasaki 岩崎健児](https://iwasaki-art.com/wp-content/uploads/2018/05/ukiyoe_sushi05-1-e1536857227222.jpg)
今回のポイントはコチラ。
・ネタによって厚みを大きく変えるとGOOD
・シャリ部分は丸みをもたせて柔らかそうに
・ネタの肉付きが良い部分は白く残す
是非、楽しんで描いて頂ければ幸いです。
それではまた次回!
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