こんにちは。
今回の浮世絵風イラスト講座は
『花菖蒲(はなしょうぶ)』の描き方を
ご紹介します!
『花菖蒲』は『あやめ』の花から
品種改良された園芸用の植物です。
今回は歌川広重先生の浮世絵に
とても良いお手本を見つけたので
そちらを交えて浮世絵風・和風の
描き方を解説しようと思います。
それではスタートで〜す!
浮世絵と実物を見比べた花弁の描き方
今回のお手本の浮世絵はこちら!
さすが広重先生ステキ〜!
江戸時代、現在の葛飾区の堀切は
湿地帯であり『花菖蒲』の栽培に
大変適していました。
庶民の行楽地として大変に栄え、
現在も尚、堀切は花菖蒲の名所として
人気があります。
注目したいのは、その花の形っす。
花弁が密集したツボミ状の上部分と
翼のように広がった花弁の下部分の
二段階の形状をしているのが
分かるかと思います。
この構造を念頭に置きながら
描いていきましょー!
まず上部のツボミ状は6枚の花弁で
出来ています。
ちょうどポテトチップス6枚を円形に
並べると写真のような形になるかと
思います。
花びら特有のクタッとした形を
意識しながら全体の形を微調整して
仕上げていきましょう。
次に翼のような下部分を
描いていきます。
この部分は3枚の花弁で
構成されています。
真上から見るとこの3枚は三角状に
生えています。
そのためお手本通りに
横からの構図で描く際には
両側に各1枚、中央に1枚描くと
バランスよく描けます。
形状は、
先細ったポテトチップス(二回目)
を意識して描きます。
先程のツボミ部分の花弁よりも
大きいため、
ヒラヒラと動きをつけると
こなれた感じが出てきます。
最後に必ず花弁の中心線を
一本描きましょう。
次に花以外の茎や葉の部分を
描いていきます!
(一度ポテチ休憩をはさみます)
“葉は細くしなやかに”が浮世絵的描き方
まずは今描いた花部分の下に
萼筒(がくとう)と呼ばれる、
トウモロコシのような
緑の膨らみ部分を描きます。
次に萼筒(がくとう)から
茎を伸ばしていきます。
萼筒のお尻部分から、
緩やかな「く」の字を下に伸ばします。
直線でもなく、曲線でもない、
この微妙にしなっている感じが
浮世絵風イラストの決め手と
なります。
葉部分は先端が細く尖った形状にし、
茎と同じ位の高さまで描きましょう。
太くしすぎず、細くしなやかな形状を
意識します。
花一本に対して4〜5本の葉を描くと
分量的にはちょうど良いです。
仕上げに着色です!
色は紫一色で変化をつける
茎や葉部分はくすんだ緑で
ベタ塗りをしておきます。
花部分の色は
濃い紫一色のみを使い、
ベタ塗り、グラデーション、
などの数パターンのどれかで
塗っていきます。
まずはベタ塗りver↓
次にグラデーションver↓
『花菖蒲』は個体によって
色の着き方がマチマチなため、
こうでなければいけない!という
塗り方はありません。
お好みの塗り方で
自分だけの『花菖蒲』を
仕上げてみてはいかがでしょうか。
今回の浮世絵風イラストの描き方の
おさらいはコチラ!
・花部分は二段階構造!
・茎と葉は細くしなやかに自然な線で
・花の着色は紫一色で多様なバリエーションを出してみる
いかがでしょうか。
粋にいなせに、
自分自身と勝負しながら、
より良いものを生み出せた
でしょうか?
勝負…菖蒲…ショウブ…(ちらっ)
それではまた次回!
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