こんにちは。
今回は『うなぎの蒲焼』の
浮世絵風イラストの描き方を
解説していきます。
こんがり焼いたうなぎの開きに
たっぷりとタレが塗られた蒲焼。
江戸時代では串に刺された一切れが
皿に盛られてお客さんに提供されました。
くう~たまらんっす~!
そんな『うなぎの蒲焼』の
浮世絵風イラスト稽古、
是非お試しください!
浮世絵風うなぎの蒲焼の描き方:身の部分
お手本にするのは国芳大先生の
こちらの浮世絵(扇子絵)。
日本の串に刺された蒲焼を
食べようとして、
不意に現れた虹に目を奪われる
女性の一瞬が描かれています。
江戸時代の基本である串の2本刺しの
蒲焼を描いていきます。
お手本を見ると
現代の調理法と変わらず
うなぎの腹(江戸は背)から裂き、
開いたものとわかります。
この作りを意識しながら、
中心の線を好きな曲線に仕上げます。
その線に沿った両側の実を
表面をやや波型に描きます。
ふっくらとさせ過ぎないように
厚さを調整していきましょう。
末尾をやや細くしていくと
うなぎっぽさが出ます。
僕はアレンジとして
物凄いアクティブな形にしてみました。
浮世絵風うなぎの蒲焼の描き方:おこげの部分
見た目の美味しさを
決定づけるのは表面についた
良い感じのお焦げです。
焼く際に火鉢と呼ばれる焼き台の
火力の強弱のムラによるこの焦げ。
そのため、
切り身の縦の線に対して
横の同一ラインにお焦げを
描くことで写実性が出ます。
薄墨で塗っておくと
後で色味を調整できるので
おすすめっす!
ツヤを意識して着色!
着色の際に最も効果的なのは
焼いた実のテカり具合を表現する
ハイライト=ツヤです。
現実世界でもツヤツヤの蒲焼は
ペロペロしたくなりますね?
それをベタ塗りで表現していきます。
地色は茶色がかった黄色に塗ります。
これに対してハイライト部分は
限りなく肌色に近い白で表現します。
光の当たる方向を意識しながら
先程描いたお焦げの部分を避けて、
ハイライトを入れていきます。
魚の実の表面なので、
ややヌラヌラした形を意識して塗ると
雰囲気が出ます。
ハイライトの数は適度に
描き込む程度にすると、
浮世絵っぽいマットな印象になります。
いかがでしょうか?
粋にいなせに、
かわいく描けたでしょうか。
『うなぎの蒲焼』の浮世絵風イラストの
描き方のおさらいはこちら!
・さばき方を理解しながら描くとGOOD!
・お焦げを描いて”焼いた感”を表現する
・ツヤ=ハイライトで新鮮さをプラス
是非楽しんで
描いてみてくださいね!
それではまた次回。
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