こんにちは、IWAっす。
今回の浮世絵風イラスト講座は、
『ネズミ』の描き方をご紹介します。
何かと嫌われがちな動物である
ネズミちゃん。
ですが浮世絵においては頻出度の高い
モチーフになるので、
避けては通れないと思い、
今回描き方の解説に至りました。
使用画材は、鉛筆と筆ペンの
アナログ描きです。
筆のストロークや雰囲気などは
デジタルにも応用できるかと
思います。
是非お試し頂ければと!
浮世絵風の顔の描き方:三角形を意識する
今回はこの浮世絵よりも
やや写実的なネズミを描いていきます。
ネズミのように特徴がはっきり
している動物を描く際、
初めからデフォルメした描き方を
してしまうと仕上がりの作風の応用が
効かなくなってしまう場合があります。
和風・浮世絵風イラストの利点は
同じモチーフでも描き方や
デフォルメの仕方によって
全く異なった表現ができる所です。
なので今回は
浮世絵風かつリアルなネズミを
描いていくっすよ〜!
ネズミの顔の特徴は
なんと言ってもその三角形の輪郭。
これはノーマルなイラスト、
和風・浮世絵風のイラスト共に
描く際に意識して欲しい点です。
この三角形をベースにして
上顎・下顎を描き分けます。
そしてここに第二の特徴である
大きな耳を描き加えます。
耳はやや角の丸い四角形を
イメージして描き、
下図のような耳のしわを加えます。
このしわはなるべくクネクネと
描いた方が生物っぽい生々しさが
出ます。
釣り上がったつぶらなお目々と
生え散らかるヒゲを描いて
顔部分は完成です。
ヒゲは筆先を短くはらいながら
鼻を中心に円状に生やしていくと
うまく表現できます。
ここまでの顔部分で
ネズミらしさが決定付けられるので
集チューして描いていきましょう。
お次は体部分を描いていきます!
浮世絵風の首と胴体の描き方
顔が描けましたら、
次に首をつけていきます。
とその前に、
ここからは毛並みも描いていくので、
一度大まかな体のラインを鉛筆などで
下描きしていくことをオススメするっす。
鉛筆と筆ペンを交互に持ち替えて
各部位を描いていくでも良いですし、
一度ラストまで下描きし終えてから
一気に筆ペンで毛並みを描いていく
やり方でも良いのでやりやすい方で
トライしてみてくださ〜い!
ネズミの首は短く、
胴体とのブリッジ部分くらいに
思いながら描きます。
先程描いた顔の付け根から
末広がりの首をごく短く
付け足します。
次に胴体部分を描きます。
ここは丸みをつけ、
耳を含む頭部分よりも大きな
楕円形を描いていくイメージです。
体毛の描き方は、
筆先を軽く紙に付けて
外側へサッとはらうイメージです。
手首だけを使って描くと
描きやすいかなと思います。
若干慣れが必要になりますが、
お気に入りの毛並みが表現できるまで
練習してみましょー!
最後に脚と尾をジョイントして
いくっすよ〜!
浮世絵風の脚のラインの描き方
ネズミちゃんの脚は、
S字カーブが基本形です。
(画像を貼ろうと思いましたが
ネズミちゃんの実物画像は色々と
アレなため実際に描きながら説明しますね)
例えば前脚なら、
肩から指先にかけて
太めのS字をイメージしながら
描いていきます。
こんな感じです。
毛の流れも意識しながら
自然なS字を描いたあと、
4本の鋭いツメ部分を
描き加えます。
後脚は前脚よりも肉付きが良いので、
ヒップラインを内側から
包み込むような曲線を入れ
脚の付け根部分を表現します。
かかとは浮かせ、
つま先・爪部分は地面に付けて
描きます。
最後に、
下のような太い尻尾をつけます。
太さはあまり重要ではありませんが、
ホースのような縞模様は必ず描きましょう。
余談ですが、本体よりも
この尻尾が苦手という方も
いらっしゃるそうで、
ネズミちゃんも楽じゃないなと
思います。笑
まとめ
さて、
今回のおさらいポイントは
こちらだチュー!
・顔は必ず三角形をベースに!
・短い首→丸い胴体の順で描く!
・脚全体はS字カーブ。爪は4本!
今回の描き方をマスターできると、
極端なデフォルメと
リアルな写実的表現とのどちらにも
対応でき、作風の幅が広がるかと
思います。
和風・浮世絵風のイラストを描く際は
毛並みの描き方に慣れると
良い雰囲気が出てきます。
是非楽しんでお試し頂ければ
幸いです!
それでは、また次回。
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