
こんにちは、IWAっす。
今回の浮世絵風イラスト講座は、
『ひょっとこ』の描き方をご紹介します。
念のため、
『ひょっとこ』といえばこちらのお面!

元は火の番をする、
火男(ひおとこ)がなまって
“ひょっとこ”となったそうです。
火吹き棒をふーっと吹く
表情がそのままお面などに
なってしまうという、
江戸時代特有のなにそれ案件っす。
僕は幼少期からタラコ唇なので、
よく唇をとがらせてひょっとこの
真似をして遊んでいたと
以前父親から聞かされました。
全く覚えておりません。
今回の使用画材も、
・筆ペン(または線の細いペン)
・鉛筆(下書き用)
とアナログ描きで解説して
いきます。
ちなみにTop画は
Photoshopで着色していますので
ご参考にしてみてくださいネ!
それではいってみまっす!
ウィンクしそうで
しない目元が浮世絵流
主にひょっとこの顔には、
両目を開いたものと
片目が細いバージョンの
2パターンあります。
今回はウィンクしそうでしない
片目が細いバージョンを
描いていきたいと思うっす。
左目はまん丸と描き、
右目は上まぶたをこれでもか!と
垂らしてみましょう。
下まぶたは端をやや膨らませ、
目頭部分に向けて山なりに
描きます。
次は鼻を描いていきます。
TOP画の通り、
今回は左から右上に
口が突き出ている構図なので、
鼻は全ては描きません。
口に隠れていない右側部分を
メインに描いていきましょう!
左目の円弧から鼻筋描きます。

右目頭の下辺りから、
鼻頭と小鼻・鼻孔を描きます。
小鼻はややふっくらと描くと
和風・浮世絵風特有の躍動感がでます。

眉毛の描き方は自由ですが、
大きい方の目の眉毛は
基本的に上げます。
鏡の前で目を見開いてみると
眉毛が吊り上がるのが
わかるかと思います。
どちらの眉毛も、
きつい印象を与えないように
緩やかに目尻に向かって下ろします。

次は最重要の口部分でっす!
口元のうずまきの浮世絵風の描き方
口の部分は一発で描くのは
中々難しいと思います。
なので初めは、
どこからどこへ向かって
口が尖っていくのかを
大体イメージします。
今回描く顔の口の尖り始め、
つまり徐々にシワが
寄り始めるのは右目の下あたり
からです。
対して口の開口部、
つまり最も尖っている部分を
ちょうど左目の下に設定します。

このように、
尖った口の大体の流れを
把握したあとに
立体感を出すために
線を何本か描き足します。
外側から開口部へ向けて
うずまき状にシワを描くイメージです。
鼻の下から尖った開口部へ向けて
反り上がった線を描きましょう!
口の淵を丸く描き、
そこから先程のシワの外側に
アゴのラインを描き下ろします。

右目の下に更にシワを入れて
みました。
顔部分はこれで完成です。
仕上げにお面の輪郭を
描いていきます!
口部分の強調の仕方
基本的にお面の輪郭は、
皆さんが各々が描かれた顔に
フィットするように調整して
頂ければ構いません。
ただし、浮世絵風の描き方で
ここだけはポイント!な部分として
必ず先程描いた口部分を強調する
ように顔の下半分を大きめに
描くことを意識しましょう!

額は狭く、顔の下半分は
口全体を包み込むように
ゆったりとした面積をとります。
左頬の辺りはお面っぽく、
もっと平面的でも良いかと
思うっす!

額のシワやひもを
描き足して更に和風・浮世絵風に
仕上げてみました。
良い感じに描けましたでしょうか。
まとめ
さて、
今回の和風・浮世絵風イラスト
『ひょっとこ』編のおさらいは
コチラー!
・片目尻は下げ過ぎなくらい下げて、両目のメリハリをつける!
・口部分はまず流動方向を把握したうえで、立体感を出していく!
・額は狭く、顔の下半分を強調する!
いかがでしょうか?
自分好みのひょっとこ面が
描けましたでしょうか。
ひょっとこは、
特徴さえ描けていれば
立体感などややアバウトでも
雰囲気はでるので練習しやすいと
思います。
是非、楽しんで描いて頂ければ
幸いです。
それではまた次回!
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