人生は喜劇!
IWAの人生は活劇!
どうもIWAっす。
今回の浮世絵イラストつき映画レビューは、
『ジョーカー』です。
第92回アカデミー賞では
主演のホアキン・フェニックスが
主演男優賞を獲得する快挙となりました。
(他アカデミー作曲賞受賞)
DCコミックの代表的ヴィランを
徹底的なリアル描写で描いた今作。
今回はそんな、
“現実に根ざしたジョーカー”という視点からレビューしていくっすよ!
Please call me as a JOKER?!
あらすじ
1981年、財政難にあえぐゴッサムシティの貧富の差は今や後戻り出来ないまでに拡大していた。
コメディアンを夢見るアーサー(ホアキン・フェニックス)も困窮した生活に苦しみ、仕事場でも不遇な扱いを受けていた。
仲間の裏切りや理不尽な暴力、精神的に追い詰められたアーサーは、やがて後戻りできない行為を犯してしまう…。
誰もが心にジョーカーを飼っている
これは、ジョーカーに成るべくして生まれた特別な男の物語ではない。
この映画作品は、
この現実世界にも確かに存在する、
街の片隅で這いつくばりながら生きる
一個人とジョーカーを連結させた恐るべき喜劇である。
報われない境遇、精神的打撃や挫折。
そんな不幸続きの生活が続けば
人間はもう笑うことしかできないのではないだろうか。
そしてテレビ・映画等の虚構だけが、
八方塞がりの生活の中で唯一逃げ道や妄想の担保になると言える。
度は違えど、
我々もそんな生活を経験したことが
一度や二度あるのではないだろうか。
この『ジョーカー』は、
そんなギリギリの毎日を送る人々に寄り添う物語だ。
そして誰もが1つ選択を誤れば、
社会の敵に堕ちてしまう危うさを描いた警鐘のような映画であると言える。
そしてそのメッセージすら、
「ただしこれが人生だ」という
救いようの無い台詞で提言してみせるビターさ。
そんな冷たい現実へのカウンターを繰り出すように、作中打ちのめされ続けたアーサーがラストで車のボンネットに立ち、遂に両指で血のハッピーフェイスを描くその姿はなんと神々しく官能的だろうか。
しかし喜劇作品の幕引きのようなラストカットで終わる辺り、これが今作品の絶妙なバランス感覚と言える。
全体的に物語が上手く運び過ぎる節があり絶賛とは言えないが、ラストに繋がる椅子を用いた伏線だったりバットマン世界との合流など脚本の妙が見て取れる。
一言で言うと「ここまで細かく、しかもテンポ良く描いてエライ!」的な作品。
『ジョーカー』まとめ
いかがでしたでしょうか?
IWA的には、
傑作とは言えないですが貧困層から生まれる生活に根差したジョーカー像はとても新鮮に感じたっす!
間違いなくアメコミ映像作の歴史的一本だと思うっす!
それではまた次回!HAHAHA!
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